エルサルバドルのブケレ大統領、トランプ大統領とホワイトハウスで会談へ — ビットコインは議題に挙がるか?

エルサルバドルのナジブ・ブケレ大統領は、来月ホワイトハウスで米国のドナルド・トランプ大統領と会談することが確認された。会談の主な目的は、安全保障協力と移民対策の強化について協議することであるが、両首脳がビットコイン(BTC)を強く支持していることから、仮想通貨政策も議題に上る可能性がある。

ギャング受け入れ後のホワイトハウス訪問が決定

ブケレ大統領のホワイトハウス訪問は、2025年3月28日に大統領府が発表したもので、エルサルバドルが米国から送還されたベネズエラの犯罪組織「トレン・デ・アラグア」の238人とMS-13関連の23人のギャングメンバーを受け入れたことに伴うものだ。この協定に基づき、米国はエルサルバドルに6,000万ドル(約90億円)を支払い、40,000人収容可能な「テロ収容センター(CECOT)」で彼らを拘束することになった。

仮想通貨政策も議題に浮上か?

今回の会談では、安全保障と移民問題が主題となるが、ビットコインに関する議論も行われる可能性がある。ブケレ大統領は2021年にビットコインを法定通貨として採用し、現在6,131 BTC(約5億400万ドル相当)を保有している。一方、トランプ大統領は2025年3月の第1週に米国戦略的ビットコイン準備(SBR)を設立しており、両国首脳のビットコインに対する積極的な姿勢が会談の背景にあると考えられる。

ブケレ政権は「毎日ビットコインを購入している」と2025年3月のSNS投稿で改めて表明しており、ビットコイン特区「ビットコインシティ」の計画も進行中だ。ビットコインシティは、火山の地熱エネルギーで電力供給される、税制優遇措置を備えた暗号資産ハブとして構想されている。

トランプ政権下で初のホワイトハウス訪問

今回の訪問が実現すれば、ブケレ大統領はトランプ大統領の現任期中にホワイトハウスで正式な会談を行う最初の西半球の指導者となる。これは、両国間の関係が一層強化されていることを示唆している。会談は安全保障政策と新興経済政策の共通課題を反映したものだ。

ブケレ大統領は会談についてSNSプラットフォームXで「ダイエットコークを数缶持っていくよ」と冗談交じりにコメントしており、会談が友好的な雰囲気で行われることを期待させている。

GENAIの見解


GENAI

ルサルバドルのナジブ・ブケレ大統領がトランプ大統領とホワイトハウスで会談することは、単なる安全保障や移民問題の協議だけでなく、仮想通貨政策における両国の協力関係強化にもつながる可能性があります。

特に、エルサルバドルは2021年に世界で初めてビットコインを法定通貨として採用し、現在も「毎日ビットコインを購入している」と表明していることから、同国はビットコインに関して世界的なリーダーシップを持っています。一方、トランプ大統領が「米国戦略的ビットコイン準備(SBR)」を設立したことは、米国もビットコインを国家戦略の一部として位置付け始めたことを意味します。

この会談では、両国間でビットコイン関連の政策協調や、ビットコインを活用した経済戦略について議論される可能性が高いです。たとえば、エルサルバドルの「ビットコインシティ」の進展状況や、米国がビットコイン準備金をどのように活用していくかが議題に上るかもしれません。こうした協議が実現すれば、ビットコインの世界的な普及促進にも大きな影響を与えるでしょう。

また、エルサルバドルが米国から送還されたギャングメンバーを受け入れ、米国が6,000万ドルを支払ったという背景は、経済的な相互依存関係が深まっていることを示しています。この関係強化が仮想通貨政策にも波及すれば、両国間の協力関係はさらに深化するはずです。

ただし、ビットコインの価格変動リスクや規制の不確実性も依然として大きいため、今後の政策動向には注意が必要です。両国がビットコインに対して前向きな姿勢を示す一方で、持続可能な成長を実現するには、規制の透明性や消費者保護の強化も同時に進める必要があると考えます。

※当サイトの情報は投資判断の参考となる一般的な情報提供を目的としており、特定の暗号資産(仮想通貨)への投資を勧誘するものではありません。当サイトの情報に基づいて生じた損害やトラブルについて、当編集部は一切の責任を負いかねます。ユーザーご自身の判断と責任において情報をご利用ください。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

  • URLをコピーしました!
目次