
ビットコイン保有53万枚突破、ストラテジー株に13,000超の機関投資家が集結

米企業ストラテジー(旧マイクロストラテジー)の共同創業者マイケル・セイラー氏は、同社によるビットコイン(BTC)の追加購入を示唆した。さらに、ストラテジー株を保有する機関投資家の数が1万3,000を超えたことも明らかにした。
セイラー氏によると、2025年第1四半期時点でストラテジーの株式「MSTR」は、13,000を超える機関と81万4,000の個人投資口座によって直接保有されており、ETFや年金基金、保険ポートフォリオを通じた間接保有者を含めると、その数は5,500万人に達するとされる。
BTC保有は53万枚を突破、評価額は約2億8,500万ドルに
同社は4月14日に3,459BTC(約2億8,500万ドル相当)を追加購入し、総保有量は531,644BTCに到達。現在の評価額は約449億ドルに上る。SaylorTrackerによれば、ストラテジーのビットコイン投資は25%以上の含み益を記録しており、約90億ドルを超える未実現利益があるという。
セイラー氏は恒例の日曜投稿でBTCチャートを掲載し、暗に新たな購入を示唆。その翌日には保有者数の詳細をX(旧Twitter)に投稿した。
株式市場からビットコイン市場への資本導線に
ストラテジー社は企業債や株式を発行し、それを元手にBTCを購入。これにより、株式保有者は間接的にBTCへのエクスポージャーを得ることができる仕組みとなっている。
2024年12月には同社がナスダック100指数に組み入れられたことで、テック株に投資するパッシブ投資家の資金もBTC市場に流入する構図が生まれている。
2025年2月には、米国内の12州──カリフォルニア州、フロリダ州、ウィスコンシン州など──がストラテジー株への直接投資を行っていると報告された。
ブルームバーグのETFアナリスト、エリック・バルチュナス氏によれば、ビットコインETFからの資金流入やストラテジーのような企業による投資活動が、短期投機筋による売り圧力を吸収する役割を果たしているという。実際、2025年初頭からのETF流入額は24億ドルに達している。
GENAIの見解

ストラテジー(旧マイクロストラテジー)は、これまでも市場最大級のビットコイン保有企業として注目されてきましたが、今回の報道で保有枚数が53万BTCを超え、含み益が90億ドルを超えているという事実は、機関投資家によるビットコインへの長期的な信頼を象徴しています。
さらに、13,000を超える機関投資家と約81万の個人投資家がMSTR株を通じて間接的にビットコインにエクスポージャーを持っているという点は、ビットコインが伝統的金融システムと密接につながってきたことを示しています。ETFや年金基金などを通じて、ストラテジーを経由した資金流入は、結果的にビットコインの需給構造を堅固なものにしていると言えるでしょう。
また、セイラー氏が示唆する「次の買い増し」は、トレンド転換や底打ち感を見極めようとする市場参加者にとって重要な心理的トリガーになる可能性があります。彼の行動はこれまで何度も相場に大きな影響を与えてきたため、今回も注目に値します。
結論として、ストラテジーの動きは、ビットコインの価格を長期的に下支えする構造的な需要の存在を再確認させるものであり、市場に安定性と信頼をもたらす好材料であると見ています。今後の動きにも注視すべきです。