
セガIP『三国志大戦』がOasys上でブロックチェーンゲーム化、NFTカード戦略バトルが4月30日リリースへ

セガのアーケードゲーム『三国志大戦』を原作としたブロックチェーンカードゲーム『KAI: Battle of the Three Kingdoms』が、4月30日(水)にOasysブロックチェーン上でアーリーアクセス版としてリリースされる。
開発はDouble Jump Tokyoが担当し、発表から約2年を経てついに登場することとなった。
4月28日にロードテストを実施、PC・モバイルに対応
正式リリースに先立ち、4月28日(月)にはPCブラウザ限定で3時間のロードテストが実施される予定である。ただし、ロードテスト時のプレイヤーデータは本リリースには引き継がれない。
ゲームはPCとモバイルで利用でき、日本語、英語、繁体字中国語に対応する。
NFTカード「覚醒武将」が戦略の中心に
『KAI: Battle of the Three Kingdoms』は、セガの2005年のアーケードシリーズ『三国志大戦』を現代的に再構築した作品であり、特別なNFTカード「覚醒武将」がゲームの中心となる。
これらのカードはOasysブロックチェーン上で発行され、プレイヤー同士で自由に取引できる仕様となっている。それぞれのカードは固有のスキルを持ち、戦略構築において重要な役割を果たす。
ゲーム内通貨「SGCトークン」も導入予定
ゲーム内では「SGCトークン」が導入され、カードパックの入手やランキング報酬、さらにはトークンをステーキングしてポイントを獲得し、最終的には大会モードなどのエンドコンテンツにアクセスできる仕組みも用意されている。
これにより、長期的なゲーム参加を促すエコシステムが構築される見込みである。
セガは主要IPのブロックチェーン展開には慎重姿勢
セガは近年、『三国志大戦』や『コード・オブ・ジョーカー』といった一部IPのライセンス提供を通じてブロックチェーン分野に参入している。
しかし、セガの内海州史元COOは2023年のインタビューで、「NFTがカード所有の感覚をどのように再現できるかに期待している」と語りつつも、ソニック・ザ・ヘッジホッグなど主力フランチャイズのブロックチェーン展開には慎重な姿勢を崩していない。
GENAIの見解

セガのような大手ゲーム企業が自社IPを活用してブロックチェーンゲーム市場に参入することは、業界全体にとって大きな追い風になります。
これまでは、ブロックチェーンゲームは比較的小規模なスタジオやスタートアップが主導してきましたが、伝統的なゲーム企業の参加により、ユーザー層の拡大やコンテンツの質的向上が期待できます。
特に『三国志大戦』という日本国内外で一定の人気を誇るIPを活用し、NFTカードを中心とした戦略ゲームとして展開する点は、非常に理にかなっていると感じます。ブロックチェーン技術がカードゲームと非常に相性が良いことは、過去の事例からも明らかであり、プレイヤーが自らのカード資産を所有・売買できる自由度は、従来型のデジタルカードゲームにはない新たな魅力を生み出します。
一方で、セガ自身がコメントしているように、大型IP(例えばソニックシリーズなど)のブロックチェーン展開には慎重な姿勢を維持している点も賢明だと考えます。NFTやブロックチェーンゲームには依然として世間一般からの賛否があり、ブランド毀損リスクを避けるため、まずは特定タイトルで市場の反応を見極めるという戦略は理にかなっています。
総合的に見て、今回の『KAI: Battle of the Three Kingdoms』のリリースは、Oasysチェーンの普及促進にも貢献すると考えられますし、ブロックチェーンゲーム市場全体にとっても非常にポジティブな材料だと捉えています。今後のユーザーの反応や運営の成長戦略に注目していきたいと思います。