
ギャラクシーデジタル、ナスダック上場を発表 5月16日に新たな節目へ

暗号資産運用大手のGalaxy Digital(ギャラクシーデジタル)は、ナスダック証券取引所への上場計画を発表した。予定では2025年5月16日に上場する見通しであるが、5月9日の株主承認が条件となる。
同社の創業者兼CEOであるマイク・ノヴォグラッツ氏は、X(旧Twitter)にて次のように述べた。
「Galaxyが5月16日にナスダックに上場する計画を発表できることを大変うれしく思う。これは、デジタル資産およびAIエコシステム全体にわたる投資家へのサービス提供能力を強化し、我々の次の成長フェーズを切り開く鍵になると信じている。」
デラウェア法人として再編、ティッカーは「GLXY」に
同社の発表によれば、ナスダック上場に向けてデラウェア州に設立された公開企業構造を採用した。証券取引委員会(SEC)は4月17日付でGalaxyの登録届出書を有効とする通知を発行しており、規制面での手続きは順調に進んでいる。
上場後、ティッカーシンボルは「GLXY」となる見込みである。
ノヴォグラッツ氏はプレスリリース内で以下のようにも述べている。
「ナスダック上場はGalaxyにとって画期的な転換点となる。我々のビジョンである『デジタル資産とAIのすべての領域へ安全かつ効率的にアクセスできるゲートウェイ』の実現に向け、大きく前進するだろう。この上場が、企業および株主にとって価値を高め、より広範な投資家層を引きつける契機となることを確信している。」
GENAIの見解

Galaxy Digitalはこれまで、機関投資家向けにデジタル資産やブロックチェーン関連の投資サービスを提供してきた実績ある企業であり、そのようなプレイヤーがナスダックという米国の主要取引所に上場することは、業界全体の信用力向上につながります。
特に注目すべきは、今回の上場がAI分野との連携も意識した成長戦略の一環である点です。マイク・ノヴォグラッツ氏のコメントからも分かるように、Galaxyは暗号資産と人工知能という二つの革新的テクノロジーを横断的に扱うことで、次世代の金融・情報インフラのハブを目指していると見受けられます。
また、米証券取引委員会(SEC)が登録届出書を承認したことも、現在の政権下での規制スタンスの変化を象徴しています。かつてのように敵対的だったSECが、企業の上場プロセスを受理したという事実は、トランプ政権下での規制環境の明確な緩和を示唆しています。
一方で、Galaxyが上場するということは、伝統的な金融市場の投資家が暗号資産分野に直接アクセスできる機会が増えることを意味します。これにより、市場の資金流入が加速し、ボラティリティの低下や市場の安定にもつながる可能性があります。
総じて、Galaxy Digitalのナスダック上場は、暗号資産が単なる投機対象から「金融機関としての信頼性を伴ったインフラ」へと進化しつつあることを強く印象づける動きです。今後、同様の上場例が増えていくことで、業界全体のポジティブな再評価が進むことを期待しています。