仮想通貨のDEX(分散型取引所)とは?仕組み・使い方・注目プロジェクトまで初心者向けに解説

プロトレーダー Trader Zのイチ押しポイント!


  • DEXとは中央の管理主体を介さずに仮想通貨の交換や売買を行える取引所
    • ユーザー自身が所有するウォレットを通じて直接ブロックチェーン上で取引が行われる
    • スマートコントラクトによって取引が自動化される仕組みを採用
    • AMM型のDEXではスワップが行われた際の手数料収益の一部が流動性提供者に分配される
  • CEX(中央集権型取引所)との違いはユーザーの資産を誰が管理するかという部分
    • CEXはカストディ型とも呼ばれ、ユーザーの資産や秘密鍵を取引所が一括して預かる
    • DEXではMetaMaskやTrust Walletなどの暗号資産ウォレットを接続するだけでトレードが可能
    • 一般的なCEXの取扱銘柄は数百程度だが、DEXでは1万種類以上の仮想通貨が取引対象となる
  • イーサリアム/BNBスマートチェーン/Solanaブロックチェーン上に構築されたDEXが人気
    • イーサリアム系:プールに資金を預けたユーザーには、スワップ時の手数料が還元されるUniswap
    • BNBチェーン系:Uniswapと同様にAMMの仕組みを採用し、比較的安いガス代と処理速度のPancakeSwap
    • Solana系:NFTやミームコインの盛り上がりもあって取引量が増加するOrcaやRaydium
Trader Z

仮想通貨界において、DEX(分散型取引所)これからの時代にとって、とても大切な存在になると常日頃から言われてきました。
私たちが生きるこれからの世界は、「信じられる誰か」ではなく、「信じる必要がない仕組み」が求められていきます。ブロックチェーンとはまさに、そのための技術です。

そして、DEXはその代表的なユースケース。たとえば海外の国々では、政府の信用がない中でDEXを使うことで、生活資金を守っている人もたくさんいます。
このように、DEXというのは単なる「便利な取引所」ではなく、「未来の金融インフラ」なんですね。

Trader Z

たとえば、にゃんまるコインのような「新しく生まれたトークン」は、まず最初にDEXに上場されます。
ですから、成長の初期段階で大きなリターンを得たいと思うなら、DEXの動きを見逃すことはできません。

Trader Z
ディーリングアドバイザー

世界第3位の仮想通貨取引所であるMEXCのトレーダーランキングにおいて、常に上位にランキングされる世界有数のトレーダー。
2024年10月には1,229,864,919.71USDT(日本円に換算して 1920 億円)の取引を行い、第1位となる。2024年12月にGFA Capital社が行う暗号資産ディーリング業務のアドバイザーに就任。

監修 Trader Z
ディーリングアドバイザー

世界第3位の仮想通貨取引所であるMEXCのトレーダーランキングにおいて、常に上位にランキングされる世界有数のトレーダー。
2024年10月には1,229,864,919.71USDT(日本円に換算して 1920 億円)の取引を行い、第1位となる。2024年12月にGFA Capital社が行う暗号資産ディーリング業務のアドバイザーに就任。

目次

DEX(分散型取引所)とは何か?

DEX(分散型取引所)の定義と基本の仕組み

DEX(Decentralized Exchange)は、中央の管理主体を介さずに仮想通貨の交換や売買を行える取引所として位置づけられています。一般的に、中央集権型取引所(CEX)では企業や組織が運営母体となり、ユーザーはその取引所へ資産を預けたうえで売買を実行します。
しかし、DEXではユーザー自身が所有するウォレットを通じて直接ブロックチェーン上で取引が行われるため、ウォレットの秘密鍵や資産の保管先を自ら管理する形になるのが大きな特徴です。

さらに、DEXは主にスマートコントラクトによって取引が自動化される仕組みを採用しています。具体的には、自動マーケットメイカー(AMM)と呼ばれる仕組みが広く導入されており、これはプールと呼ばれる資金の集合体に対してユーザーが仮想通貨を提供し、そこから一定の価格決定ロジックに従って交換を成立させる方式です。
注文板方式を採用する例もありますが、多くのDEXがAMMに注力している印象があります。

DEXはオープンにアクセスできるという面で、規制や国境の壁を越えやすい反面、法定通貨による取引が基本的に行えないケースがほとんどです。そのため、日本円やドルで直接コインを買いたい場合は、国内や海外のCEXを経由して仮想通貨を入手し、それをDEX上で運用するという手順になることが多いです。

スマートコントラクトとは?DEXの裏側を支える技術

DEXの取引を実現している裏側には、スマートコントラクトというプログラマブルな契約機能が存在します。これはブロックチェーンの上で動作する自動化されたコードであり、あらかじめ決められた条件が満たされると、その通りに実行される仕組みです。
ユーザー同士が取引をするとき、誰かが人為的に管理や調整をしなくても、スマートコントラクトが勝手に契約を履行してくれます。

この自動執行機能により、悪意ある第三者や取引所運営者がユーザーの資金を不正に操作する余地が小さくなるという利点があります。ただし、スマートコントラクト自体に脆弱性があると、そこを狙ったハッキングが起こる可能性があり、過去には大規模な盗難事件も報告されています。
そのため、信頼できる監査会社によるコードレビューや運営実績があるかどうかを確認することは非常に重要です。

なぜ「分散型」なのか?中央管理が不要な理由

「分散型」と呼ばれるゆえんは、取引の管理が一箇所のサーバーや特定の企業に集約されていないからです。ブロックチェーンの特性として、参加者全員で取引履歴を検証し合う形になっているため、中央の機関を信用しなくてもデータの正しさが保たれます。
誰か一人が記録を改ざんしようとしても、他のノードから異なる情報が提示されれば、改ざんの事実が明るみに出る仕組みです。

また、DEXの運営者が意図的にユーザーアカウントを凍結するといった行為を行うのは基本的に困難です。スマートコントラクトが公開されていて、そのコントラクトを介した取引は誰でも実行できる形が多いため、検閲耐性が高いとされています。

実際には、フロントエンド(ウェブサイト)の管理者が国や地域ごとにアクセスを制限する例はあり得ますが、コントラクト自体はブロックチェーン上に存在し続けるため、違うフロントエンドを使用すれば取引可能になるということが少なくありません。

初心者が混同しがちな「暗号資産ウォレット」とDEXの関係性

初めてDEXを利用する方は、ウォレットの役割を正しく理解していないことが原因でトラブルに見舞われる事例があります。たとえば、国内取引所に開設したアカウントだけでDEXを使えると誤解してしまう人もいるようです。

実際には、MetaMaskやTrust Walletなどの非カストディ型ウォレットを自身のデバイスで管理し、そのウォレットをDEXに接続して取引を行う必要があります。つまり、取引所のようにアカウントを作成するのではなく、自分のウォレットを通じてDEXを動かすイメージです。

送金アドレスを間違えると資金が失われるリスクもあり、ウォレットアドレスのコピーや貼り付けの際には細心の注意を払いましょう。秘密鍵やリカバリーフレーズを他人に教えてしまうとウォレットが乗っ取られる可能性があるため、初心者のうちは紙に控えてオフラインで保管するなどの対策が重要です。

CEX(中央集権型取引所)との違い

資産の管理方法の違い(カストディ型 vs 非カストディ型)

CEXとDEXの最大の相違点は、ユーザーの資産を誰が管理するかという部分です。CEXはカストディ型とも呼ばれ、ユーザーの資産や秘密鍵を取引所が一括して預かります。そのため、ユーザーはパスワードや二段階認証などを使って取引所アカウントにログインすれば、売買や送金がすぐにできる仕組みです。

一方、DEXは非カストディ型であり、ウォレットの管理を自分で行う必要があります。取引所が倒産したり、不正アクセスを受けたりしても、自分のウォレットを安全に管理している限り資産が奪われる可能性は低いと考えられます。

逆に、ユーザー側に管理責任があるため、秘密鍵を紛失してしまうと復旧が困難です。利便性とセキュリティのバランスをどこで取るかという点は、初心者ほどじっくり考えるべき課題でしょう。

口座開設やKYCの有無

CEXでは、法規制の観点から口座開設時に本人確認(KYC)を行うケースが一般的です。運営元が銀行口座との連携や円・ドルの入金・出金をサポートするため、金融当局の規制を遵守する必要があるからです。これに対し、DEXではウォレットを接続するだけでトレードが可能な場合が多く、KYCを求められる場面は少ないといえます。

ただし、最近は規制環境が厳しくなる傾向が続いており、一部のDEXプラットフォームでは地域制限やKYC要件を導入する動きも見られます。新興DEXの中には運営者自体が不明なところもあるため、初心者がそういったDEXを利用するのは少しリスクが高いかもしれません。

暗号資産取引のスピードと手数料構造

CEXはオフチェーンで注文処理を行う場合が多く、取引成立までの時間が比較的短いです。一方、DEXではブロックチェーン上の取引がマイニングやブロック生成のタイミングに依存するため、混雑時には手数料(ガス代)の高騰や取引遅延が起こりやすいです。

特にEthereumメインネット上で動くDEXでは、この手数料問題が顕著でしたが、最近はレイヤー2ソリューションや他の高速チェーンを活用することで、かなり改善されてきています。

CEXで発生する手数料は、取引所の手数料体系に従う形ですが、DEXでは流動性提供者への報酬やブロックチェーン自体のガス代など、複数の要素が絡む仕組みになっています。慣れてしまえば難しくありませんが、初心者にとっては手数料の内訳が理解しづらいかもしれません。

トラブル発生時の対応とサポート体制

CEXには専用のカスタマーサポートが存在し、入出金のエラーやパスワード紛失などトラブルに対してユーザーが問い合わせを行うことができます。
それに対し、DEXの場合はサービスを運営している企業があったとしても、スマートコントラクトやブロックチェーン自体への問い合わせ窓口が用意されていることは少なく、技術的な問題が起きたとしても自力で解決を図る必要があります。

SNSやコミュニティフォーラムで情報収集を行い、同様の問題を経験した人からアドバイスを得るのが一般的です。ここがDEXの使い方に慣れていない初心者にとってのハードルになりやすいため、事前学習やコミュニティへの参加を通じてサポートネットワークを築いておくことが大切だといえます。

どちらが初心者に向いているか?

初心者にとっては、国内取引所(CEX)の方が手数料や日本語サポートなどの面で安心感があるはずです。特に、円の入出金をスムーズに行いたい場合は、CEXのアカウントを持っている方が便利です。ただし、DEXの利点である「自己管理」「銘柄の多彩さ」を早いうちに体験しておくのも悪くありません。

小額取引からスタートし、ウォレットの仕組みや操作を学んでおけば、より自由度の高い投資ができる環境を手に入れやすくなるでしょう。

DEX(分散型取引所)のメリットとは?

資産を自分で管理できる安心感

DEX最大の強みは、ユーザー自身が資産をコントロールできる点にあります。秘密鍵をしっかり保管し、自分のウォレットにコインを入れておけば、取引所が倒産しても資産が奪われる可能性を抑えられます。

CEXの場合、取引所がハッキングや経営難に見舞われるとユーザーの資金まで巻き込まれる事態が起こり得ますが、DEXを利用すると、少なくとも運営者側のリスクからはある程度独立できるといえます。

もちろん、自己管理には責任が伴います。パスワードを忘れても問い合わせ先がなく、ウォレットアドレスの入力を間違えると取り戻しが難しい点を理解したうえで、「自分の資産は自分で守る」という意識を持つことが重要です。

匿名性と自由度の高さ

ウォレットを接続するだけで取引ができる仕組みは、プライバシー重視の人にとっては魅力的に映るでしょう。KYCや本人確認がないDEXであれば、メールアドレスや氏名を登録しなくても売買が始められます。国や地域の制限に縛られにくいのも特徴で、海外のトークンや新しいプロジェクトに早期からアクセスしたい場合には重宝します。

ただし、法規制や税制面で後から問題が生じる可能性がある点には留意してください。匿名だからといって申告義務がなくなるわけではなく、仮想通貨の利益が生じれば確定申告が必要になるケースがあります。ルールに反してしまうと、後からペナルティを科されるリスクがあるため、税制や規制の動向を常にチェックしておく姿勢が求められます。

取り扱い銘柄の豊富さと新規トークンへの早期アクセス

CEXの場合、上場審査が存在するため、大手取引所に上場していないマイナーなトークンや草コインは取り扱われていないことが多いです。DEXではユーザーや開発者が独自に流動性プールを作れるため、先行投資を目的とする方にとっては「いち早く売買できる場所」として機能します。
上場前の草コインを手に入れることで、もしそのプロジェクトが大きく成長すれば資産が増える可能性が高まるかもしれません。

もっとも、早期アクセスにはハイリスク・ハイリターンの側面があります。仮に実態のない詐欺プロジェクトであった場合、大損してしまう恐れがあるため、情報収集とリスク管理は欠かせません。

グローバルなアクセスと24時間稼働

ブロックチェーン上で稼働するDEXは、取引時間の制限がほぼありません。世界中のユーザーが時間帯を問わず利用できるため、土日や祝日でもスワップ取引ができる利点があります。海外のマーケットで大きなニュースが流れた際にも、チャンスを逃さず対応しやすいことが魅力です。
ただし、取引量が少ないDEXでは板が薄く、希望する取引をすぐに成立させられない場合もあるため、流動性の状況を確認することが大切です。

流動性提供(LP)による報酬獲得の可能性

AMM型DEXでは、流動性プールに仮想通貨を預ける(ステークする)ことで報酬を得られる仕組みがあります。具体的には、スワップが行われた際の手数料収益の一部が流動性提供者に分配されるのです。
さらに、プロジェクトによっては独自トークンを追加で配布するインセンティブプログラムが実施されていることもあり、それを狙ってLPを行う投資家も少なくありません。

もっとも、プールのトークン価格が変動した際に生じるインパーマネントロスというリスクを理解していないと、想定ほどのリターンが得られない場合もあります。メリットとデメリットを踏まえて、投資方針を検討することが大切だと考えられます。

DEX(分散型取引所)のデメリットとリスク

操作ミスが資産損失に直結するリスク

自己管理のメリットがある一方で、操作を誤ると取り返しのつかない損失を被る危険性がつきまといます。ウォレットアドレスを間違えて送金したり、偽のサイトに秘密鍵を入力してしまったりするケースは珍しくありません。

CEXの場合は、万が一の際にサポートチームに連絡すれば解決する場合もありますが、DEXではそうした救済措置がほぼ期待できない現状です。初心者であれば、最初に触る額を小さくして練習するのが賢明でしょう。

詐欺トークンやスキャムプロジェクトの存在

新規トークンが誰でも上場できるということは、それだけ投資家を欺こうとするプロジェクトも紛れやすいということです。公式サイトやホワイトペーパーを整えていても、その実態がまったく伴っていない場合や、流動性プールにロックがかかっておらず、開発者が突然資金を抜き取るラグプル詐欺が発生する可能性があります。

大手DEXでも、そうした怪しいトークンが多数存在するため、十分に調べてから投資判断を下すことが望まれます。

スマートコントラクトの脆弱性とハッキング事例

過去には大手DEXやDeFiプロトコルが、スマートコントラクトのバグや脆弱性を突かれ、大量の資金が盗まれる事件がありました。技術的な監査やユーザーコミュニティのチェックが徹底されているプロジェクトであっても、ゼロデイ脆弱性が見つかってしまうリスクはゼロにはなりません。
特に、新興プロジェクトは監査体制が十分でない例も多いため、リリース直後のプロジェクトに多額を投じる行為は慎重になるべきだと考えられます。

法定通貨との連携がない不便さ

DEXでは日本円や米ドルなどの法定通貨と直接やり取りをすることが基本的にできないため、まずは国内取引所や海外のCEXで仮想通貨を入手し、それをウォレットへ送金しなければなりません。

この手続きがわずらわしく感じる人もいますし、送金に伴う手数料が発生するケースもあります。逆に、利益を確定して日本円に変えたいときも、再度CEXへ送金し直す必要があるため、複数のステップを踏む必要が生じます。

初心者が最初につまずきやすいポイントとは?

初心者が最初につまずきやすいポイントとしては、Metamaskウォレットの作成と管理が挙げられます。慣れないうちは取引所のようにIDやパスワードでログインできるわけではないので、秘密鍵やシードフレーズの扱いに戸惑うかもしれません。

加えて、各ブロックチェーン独自のガス代システムやトークンの仕様を理解せずにトランザクションを実行すると、失敗やエラーが出る原因になります。こうした小さな壁を一つひとつ乗り越えていくことで、DEXをスムーズに使いこなせるようになるでしょう。

代表的なDEX(分散型取引所)の紹介とその特徴

Uniswap|最も使われているEthereum系DEX

Uniswapは、Ethereum上で動作するAMM型DEXとして、世界中で広く使われています。プールに資金を預けたユーザーには、スワップ時の手数料が還元される仕組みで、流動性を提供するユーザーが多いことから取引量が極めて大きいです。
ユーザーインターフェースも比較的シンプルで、MetaMaskなどのウォレットを接続すればすぐにトークン交換が可能です。

しかし、Ethereumメインネットのガス代が高騰するタイミングでは取引コストが大きくなる傾向があります。そのため、最近ではレイヤー2のArbitrumやOptimism、さらに別チェーンへの展開も進んでおり、ユーザーが好きなネットワークを選ぶことができるようになっています。

SushiSwap|マルチチェーン展開で進化中

SushiSwapは、もともとUniswapから派生したプロジェクトとして始まりましたが、独自のガバナンストークンSUSHIを導入し、コミュニティ主導の開発を重視している点が特徴的です。マルチチェーンに力を入れており、EthereumだけでなくBNBチェーンやPolygonなど多彩なネットワークで利用できます。
SUSHIをステーキングして得られるxSUSHIなど、報酬設計にも独自色が見られます。

開発者やユーザーコミュニティが積極的に新機能を提案し、ガバナンス投票によって方向性が決定されるため、柔軟な進化を遂げやすい基盤といえるでしょう。一方で、新機能追加に伴うバグやリスクにも注意が必要です。

PancakeSwap|BNBチェーンで人気のDEX

PancakeSwapは、BNBスマートチェーン(旧BSC)上で稼働するDEXで、Uniswapと同様にAMMの仕組みを採用しています。BNBチェーンはEthereumと比べるとガス代が安く、トランザクション処理速度も速いのが利点です。CAKEという独自トークンを配布するファーミングプログラムが人気を博し、ユーザー数も急速に増えました。

UIがポップで親しみやすく、宝くじ機能やNFTマーケットプレイスなど、取引以外のエンタメ要素も充実しています。初心者が初めてDEXに触れる際に選ぶことも多い反面、BSCはスキャムコインの温床になりやすいとも指摘されていますので、トークンを選ぶときは注意しましょう。

Curve|ステーブルコイン特化の流動性に強み

Curveは、ステーブルコインやビットコインのラップドトークンなど、価格変動幅が小さいトークンペアの交換に特化したDEXです。プール内のスリッページを極力低く抑える設計になっているため、大きな金額を交換するユーザーやプロトコル同士の取引で多用されています。
ステーブルコイン同士の交換を安定して行えるため、DeFiの基盤的存在として認識されることが多いです。

Curveの報酬メカニズムは複雑で、CRVトークンをロックしてveCRVを得る仕組みや、ロック期間による報酬率の変動などが存在します。コミュニティ主導のガバナンスが活発で、各種プロジェクトと連携してさらに報酬を上乗せするインセンティブ戦争が展開されたこともありました。

GMX / dYdX|デリバティブ系DEXの成長と注目度

現物の交換だけでなく、レバレッジ取引や先物取引を可能にするデリバティブ系DEXの需要が急上昇しています。Arbitrum上のGMXや、もともとEthereum上でハイブリッド運用されていたdYdXが代表例です。
これらはユニークな仕組みを採用しており、オーダーブックをチェーン外で管理しつつ、決済をオンチェーンで行うものや、プールを利用してレバレッジを実現するモデルがあります。

FTX破綻などの影響を受けて、中央集権的なデリバティブ取引への信頼が揺らいだ結果、分散型デリバティブのGMXやdYdXへの資金流入が増えたという経緯があります。デリバティブ取引自体がハイリスクなので、初心者は急いで飛びつかず、市場の仕組みをしっかり学んでから利用を検討するのが望ましいでしょう。

Solana系やL2チェーンの新興DEXの動き

Solanaは高い処理速度と安い手数料を特徴とするレイヤー1ブロックチェーンであり、その上で稼働するDEXとしてOrcaやRaydiumが有名です。過去にはFTXとの関係性が話題になったSolanaですが、最近はNFTやミームコインの盛り上がりもあって取引量が増加しており、独自エコシステムが成熟しつつあります。

また、Ethereumのレイヤー2チェーン(ArbitrumやOptimismなど)が台頭し、それぞれのネットワークでDEXが展開されている状況です。ユーザーはガス代の安さや取引の速さを享受できるため、レイヤー2対応のUniswapやSushiSwapに乗り換える人も増えています。
今後はZKロールアップ系のチェーンがさらに発展し、オンチェーン性能の向上が見込まれるため、DEX市場がどこまで伸びるか注目が集まっています。

DEX(分散型取引所)の使い方ガイド【初心者向け】

国内取引所での暗号資産購入(フィアットからのオンランプ)

DEXでは法定通貨を直接扱えないため、まずは日本円を使って仮想通貨を購入する必要があります。初心者であれば、金融庁に登録済みの国内取引所を利用すると安心感があります。口座開設手続きにはKYCが必要ですが、その後は銀行振込やコンビニ入金などで素早く資金を投入できます。
購入できる銘柄は限られるかもしれませんが、ビットコインやイーサリアムなど主要通貨を手にしておけば、多くのDEXでスワップ対象として活用可能です。

ウォレットの作成と管理(MetaMaskなど)

国内取引所で仮想通貨を手に入れたら、自分のウォレットを用意しましょう。MetaMaskは代表的な選択肢で、ブラウザ拡張機能やスマホアプリを通じて操作できる利便性の高さが好評です。
初回起動時に表示されるシードフレーズをメモして、オフラインで安全に保管してください。このフレーズを失うとウォレットを復元できなくなるため、十分な注意が必要です。

ウォレットのネットワーク設定を間違えないように確認し、BNBチェーンを使うのであればBSCのネットワークを追加するなど、目的のチェーンに合わせた設定を施します。ウォレットアドレスを間違えて他チェーンに送金すると、資産がロストしてしまう場合がありますので、ごく少額でテスト送金するのが無難でしょう。

DEXへの接続方法と実際のスワップ手順

ウォレットが準備できたら、ブラウザでUniswapやPancakeSwapなどのサイトを開き、ウォレットを接続します。接続ボタンをクリックするとMetaMaskが反応し、許可を与えるとDEXのインターフェース上で自分のウォレット残高が認識されるようになります。あとは、スワップしたいトークンを選択し、金額と受取先トークンを指定するだけです。

取引内容を確認するためのポップアップがウォレット上で表示されるので、手数料をチェックして問題なければ承認します。ブロックチェーン上でトランザクションが承認されれば、取引は完了します。初めての操作時は手数料を含めた合計額をよく確かめ、希望のトークンを間違えずに選択しているかを再確認することが大切です。

ガス代とは?チェーンによって異なる取引コスト

ETHチェーンを使うときのガス代は、トランザクションが混雑している時期には高騰しやすい傾向があります。ガス代が高すぎると小額取引で手数料が割に合わない事態が起きるため、利用者が多い時間帯やイベント時期を避けるのも一つの選択肢です。
BNBチェーンやPolygonなど、ガス代が安価なチェーンを活用すれば、取引回数の多いトレーダーでも比較的低コストで運用できるでしょう。

ただし、チェーンを切り替える際にはウォレットのネットワーク設定も変更しなければなりません。トランザクションのステータスを探すブロックチェーンエクスプローラーもチェーンごとに異なるため、そちらもチェックできるようにしておくと便利です。

トークンの追加と失敗しない使い方のコツ

取引したトークンがウォレット上に表示されないことがあり、その際にはトークンのコントラクトアドレスを手動で追加する必要があります。DexToolsなどのサイトで正しいコントラクト情報を調べ、MetaMaskの「トークンをインポート」機能から設定するのが一般的です。
ただし、偽のコントラクトアドレスが出回っている場合もあるので、公式情報を確認するか、信頼できるコミュニティの情報を参照すると安心です。

初心者にありがちな失敗として、正しくスワップが完了したにもかかわらず、ウォレットにトークン残高が表示されず「資産を消失したのでは」と慌てるケースがあります。トークンを追加表示すれば解決する場合がほとんどですので、落ち着いて対処しましょう。

少額から始めて学ぶためのステップ

DEXに慣れていない段階で大きな資金を投入するのはリスクが高い行動といえます。最初は数千円から数万円程度の範囲で試してみて、スワップの基本操作やウォレット管理を感覚的に身につけていくのが安全です。慣れてくると、流動性提供や複数チェーンの使い分けなど、より高度な手法にも挑戦しやすくなります。

自分だけで手探りするのが不安なら、コミュニティやサロンに参加して、経験者の意見を参考にしながら実践するのも有効です。小さなステップで少しずつ習得していくことで、焦りや失敗を最小限に抑えられるはずです。

注目のDEX(分散型取引所)動向・話題トピック

規制の強化とその影響(例:SECの新ルール)

2023年以降、アメリカのSECをはじめとする各国の規制当局が、仮想通貨取引や取引所に対する規制を強化する動きを見せています。CEXだけでなく、DEXのプロトコルや流動性提供者が証券取引とみなされる可能性が議論されており、今後の動向によってはDEXに関連するプロジェクトやユーザーにも何らかの影響が及ぶかもしれません。

規制強化はユーザー保護の観点ではプラスに働く一方で、従来の自由な取引環境が損なわれる懸念もあります。どのような法規制が具体化されるのか、業界全体が注視している段階です。

dYdXの独自チェーン移行と注目のオンチェーンDEX化

分散型デリバティブ取引所として有名なdYdXは、2023年後半から独自チェーンへ移行すると発表し話題になりました。これまで部分的にオフチェーンで注文情報を管理していたため、完全な分散型と呼べるか疑問の声もありましたが、独自チェーンへの移行によってオンチェーンDEXとしての信頼性を高めようとしているようです。
これが成功すれば、デリバティブ市場における分散型取引の選択肢がより充実する可能性があります。

THORSwapの一時停止とフロントエンド規制の現実

2023年秋には、THORChainのクロスチェーンDEXであるTHORSwapがハッカーによる資金洗浄対策としてサービスを一時停止する出来事がありました。DEXは検閲耐性をうたっているものの、フロントエンドを管理している運営団体が利用規約を変更したり、一時停止に踏み切る例が出てきています。
こうした動向は、分散型という理念と実際の運営の折り合いがどのようにつけられるのか、コミュニティ内でも大きな議論を呼んでいます。

Solana系DEXの成長とミームコインブームの影響

Solanaチェーン上では、処理速度の高さと安い手数料を武器に、多数のミームコインが誕生して一時的に大きな盛り上がりを見せました。OrcaやRaydiumといったDEXでは取引高が急増し、Ethereumに負けず劣らずのにぎわいが観測された時期があります。
ただし、ブームが去ると流動性や価格が急激に下がるコインも見られるため、投機的な側面が強いといえるかもしれません。

一方で、Solanaエコシステム全体はNFTの分野でも活気があり、マルチチェーン時代においてひとつの主要プレイヤーとして台頭する可能性もあります。ブロックチェーンごとの特色を理解しながら投資や活用を進めると、DEXの世界がさらに広がるでしょう。

DEXアグリゲーターの進化と最安取引ルートの探し方

複数のDEXを横断して最安のレートを提示するアグリゲーターサービスも進化を遂げています。1inchやMatchaといった代表的なプロジェクトは、ユーザーがトークンを交換しようとするときに最適な経路を自動計算し、複数のDEXを通じて最適化された結果を提供します。
ガス代の節約やスリッページの削減に役立つため、頻繁にトレードを行うユーザーには欠かせないツールになりつつあります。

2024年以降、ZKロールアップ系のチェーンが本格化すれば、さらに多彩な経路が生まれ、アグリゲーター側も対応が必要になります。DEXの利用が広がるほど、こうした最適化ツールの重要性も増していくかもしれません。

これからDEX(分散型取引所)を始める方へ|CEXと併用する賢い選択

まずは国内取引所で始めるのがおすすめな理由

これから初めて仮想通貨投資を始める方にとって、いきなりDEXを利用するのはハードルが高いかもしれません。国内取引所で円との入出金や基本的な取引を学びながら、ウォレットの操作や送金手続きに慣れていくプロセスを踏むのがおすすめです。
特に大手の国内取引所であれば、ユーザーサポートが整備されているため、万が一トラブルがあっても相談しやすいメリットがあります。

その一方で、国内取引所だけだと扱っている銘柄や投資手法に限界を感じる場合もあるでしょう。そのときにDEXを併用すると、投資範囲が一気に広がり、新規トークンや海外プロジェクトにも参加しやすくなります。

CEXとDEXの併用でリスク分散

投資資金をすべてDEXに置くのは、スマートコントラクトリスクや操作ミスリスクを考えると不安を覚える方も多いはずです。逆に、すべてをCEXに預けておくと、取引所側のリスクが顕在化した場合に被害を受けやすくなります。
複数の取引所を使い分けたり、一部の資金をDEXで運用しながらCEXにもバックアップ的に資金を残したりするリスク分散が有効でしょう。

レバレッジ取引や先物取引を行いたい場合も、CEXならではの機能や、デリバティブ系DEXを使う方法など選択肢が増えてきます。自分の投資スタイルに合わせて柔軟に組み合わせることで、過度なリスクを避けつつ可能性を探ることができると考えられます。

サロンメンバー限定の「初心者サポート」について

当メディアでは、初心者がより安全にDEXを活用できるように、サロンメンバー同士の交流やトレード戦略、最新情報の共有を行っています。もし周囲に仮想通貨の話題を相談できる相手がいないときでも、コミュニティの中で質問すれば先輩トレーダーや経験者から助言を得られるかもしれません。
トークン銘柄の選び方やウォレットの扱い方などを一人で悩まなくて済むため、最初の一歩を踏み出しやすいはずです。

さらに、サロン限定で行われる勉強会やライブ配信では、DEXやDeFi関連の事例や失敗談、裏話などを深掘りしています。短期トレードの手法やリスクヘッジの仕組みなど、実際に利益に直結する可能性がある情報も得やすいのがメリットです。ご興味がある方は、ぜひ一度ご検討ください。

一人で始めず、仲間と学べる環境の大切さ

仮想通貨やブロックチェーンの技術は複雑で、専門用語や仕組みに戸惑いやすい領域です。一人で情報を追いかけても、真偽や優先度の判断に困る場面があるかもしれません。
そこで、コミュニティやサロンといった集団で学ぶ場を活用することが大切になります。他の参加者との情報交換は、失敗を未然に防いだり、新しい投資アイデアを得るきっかけになったりする可能性があります。

SNSだけで得られる情報は断片的で誤解を生むこともありますが、信頼できるコミュニティなら、実務経験のあるメンバー同士が最新動向を共有したり、確度の高いニュースソースを紹介し合ったりといった協力体制が築きやすいでしょう。学びの効率が高まれば、リスクを下げながら投資の幅を広げることも期待できます。

DEX(分散型取引所)とは?のまとめ

DEX(分散型取引所)は、仮想通貨の取引や資産管理を中央の組織に依存することなく実現できる革新的な仕組みとして、近年ますます注目を集めています。

ウォレット管理やブロックチェーン手数料の理解など、初心者には難しく感じる部分があるかもしれませんが、少額から始めて徐々に慣れていけば、CEXでは得られない自由度や新規トークンへの早期アクセスといった大きなメリットを享受できる可能性があります。

しかし、草コインのリスクやスマートコントラクトの脆弱性、運営者が不明瞭な新興プロジェクトなど、DEX特有のデメリットも存在します。法定通貨との連携の不便さや操作ミスのリスクを考えると、国内取引所(CEX)との併用がより安心できる選択肢かもしれません。

特に最初は円建てで仮想通貨を購入し、ウォレットを用意してからDEXを試してみるというステップを踏むことで、学習コストを抑えながら新しい投資手法を体験しやすくなるでしょう。

当メディアでは、仮想通貨トレードやDEX活用に関する情報を定期的に発信するとともに、自社サロンを通じて初心者が集まれるコミュニティづくりも行っています。

参加者同士で情報を交換したり、経験豊富なトレーダーのアドバイスを直接受けたりする機会があるため、一人で悩まずに学べる環境を探している方にはきっと役立つはずです。もし興味をお持ちいただけましたら、ぜひ一度サロンの詳細をご確認ください。

以上で「DEXとは?」を中心とした解説を締めくくらせていただきます。10,000文字規模の長文となりましたが、初心者の方がDEXの概要や基本的な使い方、最新動向を理解し、アフィリエイトによる国内取引所の利用や自社サロンへの参加を検討しやすくなる一助となれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございます。もし本記事が少しでも参考になりましたら、この機会にDEXの世界へ足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。

※当サイトの情報は投資判断の参考となる一般的な情報提供を目的としており、特定の暗号資産(仮想通貨)への投資を勧誘するものではありません。当サイトの情報に基づいて生じた損害やトラブルについて、当編集部は一切の責任を負いかねます。ユーザーご自身の判断と責任において情報をご利用ください。

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