
暗号資産ヘデラ(HBAR)とは?将来性や特徴を徹底解説!

プロトレーダー Trader Zのイチ押しポイント!
- 独自技術「ハッシュグラフ」ブロックチェーンを超える高速・低コストの処理性能
- ヘデラは、従来のブロックチェーンとは異なる「ハッシュグラフ」技術を採用。
- 1秒あたり最大10,000件以上の処理速度と、1回の送金が0.001円以下という驚異的なスペックを実現。
- Google・IBM・野村も参加!ガバナンスに“企業が本気で関わるプロジェクト
- 世界的な大企業が実名でネットワーク運営に参加する「評議会制度」を採用。
- 信頼できる企業による運営と公開されたガバナンスで中央集権と信頼性を実現させたプロジェクト
- 実用化が進む暗号資産。マイクロ決済や国際送金、銀行の実証実験も始動
- 少額決済サービスDroppなどの基盤に活用。
- 韓国・新韓銀行による国際送金の実証実験など「使われている仮想通貨」としての実績。
- 価格や将来性は、顔の見えない多数より実名の責任ある少数に信頼が集まるかどうかが重要。
- ブロックチェーンは誰でも参加できる自由を強みにする一方、ヘデラは有名企業によるガバナンスを軸に。
- 同じ日ブロックチェーンのXRPは難しい批判や訴訟を受けながらも時価総額1桁を保ち続けている。
- 過去のXRPのように短期的な規制リスクがあっても長期で見た本質を市場は評価する。

評議会型ガバナンスにより、他のDAOとは異なり「統治の信頼性」が高く保たれています。一方で、そのモデルには企業の意志がネットワークの方向性を左右する中央集権的構造でもあり、ピュアな分散思想とは異なる立場になり、このバランスをどう評価するかは、投資家の思想によって分かれるでしょう。



ヘデラは実際のユースケースで利用が始まっていますが、「実用フェーズの通貨」は、短期的な値動きよりも取引の安定性や低コスト性が重視される傾向があります。


Trader Z
ディーリングアドバイザー
世界第3位の仮想通貨取引所であるMEXCのトレーダーランキングにおいて、常に上位にランキングされる世界有数のトレーダー。
2024年10月には1,229,864,919.71USDT(日本円に換算して 1920 億円)の取引を行い、第1位となる。2024年12月にGFA Capital社が行う暗号資産ディーリング業務のアドバイザーに就任。


監修 Trader Z
ディーリングアドバイザー
世界第3位の仮想通貨取引所であるMEXCのトレーダーランキングにおいて、常に上位にランキングされる世界有数のトレーダー。
2024年10月には1,229,864,919.71USDT(日本円に換算して 1920 億円)の取引を行い、第1位となる。2024年12月にGFA Capital社が行う暗号資産ディーリング業務のアドバイザーに就任。
暗号資産ヘデラ(HBAR)とは?
通貨名称 | へデラ(HBAR) |
通貨単位 | HBAR |
発行上限枚数 | 500億枚 |
価格 | 27.25円 |
時価総額 | ¥1,153,197,236,815 |
時価総額ランキング | 18位 |
過去最高値 | 85円(2021年9月) |
公式サイト | https://hedera.com/ |
ヘデラ・ハッシュグラフ(Hedera Hashgrah)は、独自のDAG型コンセンサス「Hashgraph」を採用したレイヤー1ネットワークです。
より安全で高速、かつ公平なデジタル世界の基盤を作るための次世代インフラを提供しています。
ネイティブ通貨HBARはネットワーク手数料の支払いとステーキング報酬に使われ、総発行上限は500億枚で固定されています。
2025年5月2日時点の価格は1HBAR=0.187USD(約27.2円)で
過去最高値は2021年9月16日につけた0.57USD(約85円)で現在はその約1/3の水準で取引されています。
暗号通貨ヘデラ(HBAR)の特徴
- リーマン・ベアードが開発した高速で安全に取引ができる独自技術の「ハッシュグラフ」
- ビットコインやイーサリアムより圧倒的に高速かつ低コストでの処理を実現
- ビットコインの数百万分の1という圧倒的に低い消費電力
- 高速・低手数料基盤を活かしたDroppという少額決済特化サービス
独自の分散型台帳技術「ハッシュグラフ」
へデラは創設者のLeemon Baird(リーマン・ベアード)氏によって開発されたハッシュグラフという従来のブロックチェーンとは異なる独自のコンセンサスアルゴリズムを採用しています。
ハッシュグラフの基本的な仕組みは、「ゴシップ・アバウト・ゴシップ(gossip about gossip)」と「仮想投票(virtual voting)」という2つの要素から成り立っています。
ノード(ネットワーク参加者)同士がトランザクション情報をゴシップのように次々と共有し合うことで、全体として誰がどの取引をどのタイミングで知っていたかという情報がネットワーク全体に蓄積されていきます。
このプロセスには特定のリーダーノード(司令塔)を必要とせず、全ノードが対等に機能するため、中央集権的な弱点がありません。
その結果、ハッシュグラフはブロックチェーンで頻発するフォーク(チェーンの分裂)を一切起こさず、平均して3〜5秒という高速でトランザクションを確定させることができます。これは金融取引やIoT、ゲームなど、リアルタイム性が求められる分野において大きなアドバンテージです。
高速で低コストなトランザクション処理
ヘデラのネットワークは、「ハッシュグラフ」の仕組みにより他の代表的な暗号資産、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)に比べて圧倒的な速度と低コストを実現しています。
1秒あたり最大10,000件以上のトランザクションを処理可能。これはビットコインの約7件。
イーサリアムの約30件と比べても数百倍から数千倍の処理能力を持つことを意味します。
平均手数料も、わずか0.0001ドル(約0.015円)という超低水準で、コストはほとんどかかりません。
一方でビットコインはネットワーク混雑時に1件あたり数百円〜数千円の手数料がかかることもあり、イーサリアムもガス代が高騰しやすい傾向があります。
環境への配慮がされた消費電力の低さ
ヘデラが注目される理由のひとつに、圧倒的に低い消費電力があります。これは、ヘデラが従来のブロックチェーンとは異なるハッシュグラフを採用していることに起因します。
ビットコインや初期のイーサリアムは、取引の正当性を担保するためにマイニング(Proof of Work)という膨大な計算競争を必要とします。
これにより、1件のトランザクションを処理するだけで家庭の数日分に相当する電力(数百kWh)を消費することもあり、環境負荷の大きさが世界中で問題視されています。
一方、ヘデラではこうした無駄な計算を必要とせず、1トランザクションあたりわずか約0.00017kWhという非常に小さな電力量で処理が完了します。
これはビットコインの数百万分の1、イーサリアム(PoS移行後)と比較しても数十分の1以下にあたるエネルギー効率の高さです。
へデラ基盤の少額決済ツールDropp
ヘデラ・ハッシュグラフの優れた性能を活用した代表的なユースケースの一つが、少額決済に特化したサービス「Dropp(ドロップ)」です。
カード情報なしで1円未満の決済をリアルタイム処理できるマイクロペイメントサービスで、HBAR・USDC・米ドルに対応し、従量課金や投げ銭、IoT自動支払いなど新しい少額ビジネスを低コストで実現している。
暗号通貨ヘデラ(HBAR)の将来性
- ETFの申請がされており、承認されれば投資家の流動性が向上
- 世界的な大企業によるガバナンス評議会で透明性と信用性の高い運営
- 改ざん不可能かつ高速な技術によって電子カルテ連携やAI診断支援など幅広い医療分野での展開が期待
- ステーブルコイン連携や低環境負荷から次世代の国際送金インフラとしての有力視
米国でのETF申請
2024年11月、資産運用会社Canary Capitalは、ヘデラの現物ETF「Canary HBAR ETF」のS-1申請書を米国証券取引委員会(SEC)に提出しました。
このETFは、HBARの価格に直接連動する商品であり、デリバティブや先物契約を使用せず、HBARを直接保有する方針です。
現在、このETF申請に対しSECは最終判断を2025年6月11日まで延長することが発表されており、これはSECが複数の暗号資産ETF提案を慎重に評価する必要があると判断したためです。
これらのETFが承認されれば、ヘデラへの投資がより容易になり、機関投資家や個人投資家の参入が期待されます。またヘデラの流動性向上やかあっくの安定化にも寄与する可能性があるため、今後のSECの動向に注目が集まっています。
世界的な大企業が集まるガバナンス評議会
ヘデラが他の暗号資産プロジェクトと大きく異なるのは、その運営体制に分散型ガバナンスモデルを取り入れている点です。
従来のブロックチェーンプロジェクトでは、創業者や開発チームが意思決定の多くを握っていることが一般的ですが、ヘデラでは、世界的な大手企業が集まるガバナンス評議会がネットワークの運営方針を共同で決定しています。
このガバナンス評議会は最大39社の企業・機関から構成され、参加している企業は以下のように、各業界を代表するトップ企業が揃っている点も、投資家や開発者に安心感を与える要素です
- Google(クラウド・検索)
- IBM(エンタープライズIT)
- LG(家電・電子)
- Boeing(航空宇宙)
- Shinhan Bank(新韓銀行)(金融)
- Dell Technologies(ITインフラ)
- Standard Bank(アフリカ最大級の金融機関)
- Nomura(野村ホールディングス)(日本代表企業として2023年参加)
技術だけでなく組織体制の面でも高い信頼性と透明性を担保している点は、規制の厳格化が進む今後の暗号資産市場において、企業や政府から選ばれるインフラとしての優位性をさらに高めています。
医療分野における活用の可能性
ヘデラの高いセキュリティ性、即時性、低コストといった特性は、医療分野においても極めて有用とされています。
患者データの管理・共有、ワクチンや医薬品のトレーサビリティ、研究データの改ざん防止といった用途において、ヘデラの技術はすでに具体的な活用が始まっています。
新型コロナウイルスのワクチン接種時には、、接種日時・場所・ワクチンのロット番号などの情報を改ざん不可能な形で記録し情報を安全かつ効率的に管理する目的でもヘデラのネットワークは利用されました。
将来的には、電子カルテの相互運用、臨床試験の証跡記録、AI診断の精度向上のための学習データ提供など、多様な医療業務での活用が期待されています。
特に、データの整合性や真実性が重視される分野において、ヘデラの「改ざん不可能かつ高速な台帳」は革新的な基盤となり得るでしょう。
国際送金システムへの成長期待
ヘデラ(HBAR)は、高速処理・低手数料・高いセキュリティを兼ね備えており、国際送金分野での活用が期待されています。特に注目されているのが、韓国の大手銀行・新韓銀行による導入実証です。
ヘデラのネットワークは、ステーブルコインとの組み合わせも可能で、為替リスクを抑えつつスムーズな国際決済を実現できます。さらに、環境負荷が低いことから、ESGに配慮する金融機関にも適した技術といえます。
暗号資産ヘデラ(HBAR)についてプロトレーダーが相場分析!


ポジティブ目線・ターゲット
2024年11月にHBARは一時的な急騰を見せた後、しっかりと調整局面(押し目)を形成しており、健全な上昇トレンドの継続を示唆する動きとなっています。この上昇からの押しは、過去の値動きと比較しても非常に重要な局面です。
特に注目されるのが、2021年の上場初期の急騰時に形成された「Wトップ(ダブルトップ)」の後に大きく反落した価格帯である0.37ドル付近です。この水準は、過去にも強く意識されたレジスタンス(上値の壁)として機能しており、市場参加者の心理的な節目となっています。
現状、この価格帯は依然として重い壁として存在していますが、仮にこの0.37ドルを明確にブレイクした場合、チャート的には大きな上昇余地が開かれる可能性があります。
特に、出来高を伴ったブレイクアウトが発生すれば、長期的なトレンド転換として投資家心理も一気に強気に傾くことが想定されます。
現時点では「0.37ドル」がターゲットの一つでありながらも、それを越えた先にある0.50ドル台や過去最高値圏への回復シナリオも視野に入れられる状況です。
テクニカル的な節目を確認しつつ、押し目買いの好機を狙う投資戦略が有効と考えられます。
ネガティブ目線・ポイント
ヘデラは将来的な技術的期待値が高い一方で、短期的にはいくつかの下落リスクも警戒する必要があります。
強気目線による妄信はリスクにつながるので懸念材料をしっかり整理しておくことが、冷静な投資判断につながります。
2024年11月の急騰後に高値圏で長い上ヒゲを残し、その後反落の兆候を見せたことから、
一時的な過熱感と利確売り圧力の強さが浮き彫りになっています。
現在は押し目形成の最中とはいえ、この反発が弱く、再び下値を割り込むようであれば「戻り売り」優勢の展開となり、再度0.10〜0.12ドルの価格帯まで下落するリスクが出てきます。
重要なサポートライン(0.13ドル~0.10ドル)を明確に割り込んだ際の撤退判断や、資金管理の徹底が重要となります。
暗号資産ヘデラ(HBAR)を購入できる取引所


名称 | SBI VCトレード |
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提供する取引の種類 | 現物取引(販売所・取引所) レバレッジ取引(販売所) |
取り扱い銘柄数 | 39種類 |
最小取引数(HBAR) | 販売所:1HBAR |
手数料(HBAR) | 販売所:無料(スプレッドあり) |
日本円の入金手数料 | 無料 |
日本円の出金手数料 | 無料 |
公式サイト | SBI VCトレード |
SBI VCトレードは、SBIホールディングス傘下の暗号資産(仮想通貨)取引所で、主要手数料が実質ゼロな為、暗号資産をはじめて取引する方にもおすすめです。
SBI VCトレードは、SBIグループの金融ノウハウを活かし、板取引による本格的な売買や高度な資産運用ニーズにも応える中・上級者向けサービスも充実しています。取引所(板取引)では、手数料がアクティブトレーダーには有利な設計も魅力的です。
さらに、暗号資産のステーキング機能では、HBARも対象の通貨に入っており、申込み不要で保有しているだけで報酬が得られる「ほったらかし運用」が可能です。
加えて、レンディングサービスでは、38銘柄に対応しており、長期保有資産を使って最大年利10%超の利回りを狙えるメニューも用意されています。
取扱銘柄の多さや、約定スピード・セキュリティ・カスタマーサービス・手数料など、どれをとっても高水準の取引所と言えます!
HBARを購入するならまずはSBIVCから始めてみてはいかがですか?
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暗号資産へデラ(HBAR)のリスク・注意点
証券化リスクの可能性
ヘデラを含む暗号資産の抱えるリスクの一つに、証券性(セキュリティ)と判断される可能性があります。
これは、米証券取引委員会(SEC)などの規制当局が、暗号資産の中には投資契約としての性質=証券に該当するものがあると見なす動きが強まっているためです。
現在、HBARは商品(コモディティ)として扱われていますが、今後SECや他国の金融庁により証券と認定された場合、米国内の主要取引所での上場廃止、もしくは販売制限がかかる可能性があります。
これは、流動性の低下や投資家離れを引き起こし、価格に大きな下押し圧力がかかるリスクにつながります。
価格変動リスク
ヘデラは将来性のあるプロジェクトとして注目されていますが、価格変動リスクには特に注意が必要です。
ビットコインやイーサリアムと比べると、時価総額が小さく流動性も限定的なため、短期的な値動きが大きくなりやすいのが特徴です。
暗号資産全体の地合いも無視ないので、ビットコインが長期の調整トレンドに入った場合、アルトコイン市場は連動して大きく下落する傾向があり、ヘデラも例外ではありません。
独自の技術やユースケースを持つとはいえ、資金循環の一部である以上、全体相場の影響を強く受けやすいので注意しましょう。
暗号資産ヘデラ(HBAR)とは? まとめ
ヘデラは、高速処理・低手数料・環境負荷の低さといった特徴を持ち、ブロックチェーンに代わる次世代技術「ハッシュグラフ」を採用した注目のプロジェクトです。
Droppや新韓銀行の国際送金など、実用性の高い導入事例も出始めており、今後の成長が期待されます。
GoogleやIBM、野村などが参加するガバナンス評議会も、他のアルトコインにはない信頼性の裏付けとなっています。
一方で、HBARはビットコインやイーサリアムに比べてボラティリティが高く、ETF審査や市場全体の動向によって大きく価格が動くリスクもあります。証券化リスクやネットワーク障害といった外的要因も考慮する必要があります。
ヘデラは中長期的な技術価値に期待できる一方で、短期的には価格変動のリスクも大きい銘柄です。
魅力とリスクを正しく理解し、戦略的に付き合うことが求められます。