音楽の「聴き方」ではなく、「つくり方」が変わろうとしています。DMCが提案するのは、AIとトークンによって再構築された音楽の未来。その全貌をイベントレポートとしてお届けします。
DMCとは?
DMCプロジェクトは、音楽業界の既存仕組みで生じる中間マージンや透明性の欠如を解消し、アーティストとリスナーが直接つながることを目指すブロックチェーンベースの次世代音楽エコシステムです。
AIによる楽曲生成ツール「DAIM」、分散型ストレージとスマートコントラクトで運営される楽曲共有プラットフォーム「MyTube」、商用ライセンス向けマーケット「D-Factory」、メタバース空間で実在クラブを再現する「Metaclub」など、多彩なサービス群を展開。
ホルダーはトークンステーキングやNFT発行を通じて制作や運営にコミットでき、収益分配や特典体験を享受しながらプロジェクトの成長に直接参加できる仕組みを提供しています。
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DMCピッチイベントレポート:AIが拓く“第4の音楽革命”

イベントは1部・2部で開催されました。第1部ではプロジェクトピッチプレゼン、第2部ではトークンホルダー・関係各社のみのプライベートパーティーとなっています。
1部:ビジネスピッチイベント
2部:プライベートパーティー
■ 開催概要:DMCが第4の音楽革命を提案
- 2025年6月28日、CROSS六本木にて「DMC」プロジェクトのピッチイベントが開催
- テーマは「音楽産業発展のための第4のパラダイムシフト」──AIによる音楽制作の構造変革を提案
■ ビジョン紹介:音楽産業の垂直統合型モデルから分散型Web3型の収益モデルへの移行
- DMCは、クリエイターとファンを直接つなぐエコシステムを構築
- 独自のDMCCOIN($DMCC)により、投げ銭/NFT/限定コンテンツ購入などに活用可能
■ 注目機能:「トークンコミットメント」による支援型ステーキング
- 保有トークンを2年間ロックアップし、アーティスト育成に参加
- 成果に応じたリターンが支援者に分配される「共創型」の仕組み
■ トークン展開:価格安定とさらなる上場を見据える
- すでに2度の主要取引所への上場を達成(2023年・2024年)
- 価格は上昇基調を維持、次回の上場も間近に控える
■ 全体まとめ:3つの柱で描くDMCの成長戦略
- 「AIによる音楽制作革新」「ファン参加型の収益構造」「市場流動性の強化」が主軸
- デモやパートナー企業の発表を通じ、今後の成長可能性を具体的に提示
誰もが音楽を生み出せる時代へ──DAIMが描く創作の新基盤
まず紹介されたのは、すでに実装が進んでいる音楽生成システム「DAIM」の全体像と開発の狙いについて説明が行われました。

AIが切り拓く“第4の音楽革命”
講演冒頭では、「音楽における第4のパラダイムシフト」として、AIによる制作環境の変化が紹介されました。蓄音機、ウォークマン、iPodに続く“第4のシフト”は、「誰もが楽曲を生成できる時代」の到来を意味します。
これにより、プロだけでなく一般ユーザーも直感的に曲作りへ参加できる環境が整いつつあり、音楽制作の在り方が大きく変わろうとしています。
DAIMが実現するスケーラブルな創作基盤
DMCが推進するDAIM(DMC AI MUSIC)は、AIによる楽曲生成にとどまらず、Top DJによる編曲、シンガーによる歌のレコーディング、動画クリエイターによるミュージックビデオの制作などのコラボレーション機能、ブロックチェーンを活用した著作権や肖像権などの権利管理、コンテンツ利用データ分析、収益管理までを統合するプラットフォームです。
また、現在のAIによりコンテンツがどんどん生み出され、生み出されたコンテンツが放ったらかしになっている環境をを“子どもの育児”に見立て、以下の3段階を通じて世に送り出す「育成モデル」も紹介されました。
- 保育:未完成の楽曲をプロのアーティストにより完成へ導く
- 教育:完成された楽曲を管理し、楽曲を世に知らしめる
- 卒業:メジャーデビューまでのサポートを行う
この仕組みによって、量産されるだけの“野良ミュージック”を減らし、商業的な価値につなげる環境づくりが意図されています。
技術と感性の共創、そしてグローバルへ
AIの利便性が進む一方で、講演では「人間のクリエイティビティは不可欠である」というメッセージも繰り返されました。
あくまでAIは支援ツールであり、最終的な表現には人の感性が必要であるという、現在のAI依存社会に警鐘を鳴らし、AI共存社会を提唱されました。
さらに、DAIMはイスラエルのEDM専門メディア・イベント会社であるWeraveyouとプロジェクト開始時点よりタッグを組み、グローバルな音楽制作・流通ネットワークの構築を行っています。国や言語、ジャンルを超えて展開される新たな音楽経済圏への期待が高まっています。
支援が還元に変わる仕組み──ステーキングとロイヤリティの新モデル
DMCのもう一つの特徴は、ファンがプロジェクトに経済的・能動的に関与できる仕組みにあります。パネルディスカッションでは、「DMCCOIN($DMCC)」を軸に、支援・参加・還元が連動するステーキングとロイヤリティのモデルについて語られました。

ステーキング:信頼が築く未来志向の支援
DMCCは、「資金がなくても創作を前に進めたい」という思いから生まれました。初期段階では、DJやアーティストに“未来の報酬”として配布され、信頼に基づいた経済圏の構築が始まりました。
この仕組みを発展させたのが「トークンコミットメント」というトークンステーキングです。支援者がトークンを一定期間ロックアップすることで、アーティストの活動を後押しし、成果に応じてリターンを得る構造が整えられています。
コミットメント:2年間でアーティストと共に成長する
「トークンコミットメント」は、DMCCを2年間ロックアップすることで、支援者がアーティストの育成に深く関わるモデルです。その期間中、アーティストはライブやコンテンツ販売などで成果を積み上げていきます。
2年後には、その成果に応じてトークンが増加して返却される仕組みが設計されています。たとえば10トークンのステーキングが、50トークンになって戻る可能性もあるなど、支援者が“共創者”として参加できる点が大きな魅力です。
ロイヤリティ:活動成果がリアルタイムで還元される設計
ロックアップ中のトークンは市場への流通量を抑え、価値の安定に寄与します。同時に、投げ銭・グッズ・NFT販売など多様なコンテンツ消費と連動して、収益がリアルタイムでロイヤリティとして分配される仕組みも導入されています。
このモデルでは、支援者が単なる投資家ではなく、プロジェクトの発展に意志をもって関わる「参加者」として位置付けられます。コミット期間中には、ホルダー限定のVIPイベントなども用意され、ファンとのつながりを深める体験価値の創出にもつながっています。
また本位イベントに合わせて、トークンホルダー限定にデビュー前アイドルユニット「ELEVEN」のお披露目会が実施されました。
DMCの強固なパートナーシップ
DMCの取り組みを支えるのは、音楽・テクノロジー・カルチャーそれぞれの分野で活躍するパートナー企業です。本セッションでは、3社の代表が登壇し、それぞれの視点からDMCとの連携意義や今後の展望を語りました。
A-Nexus:アジア発アーティストを北米へ

A-Nexusの代表 寺田 成昇氏は、これまでのAVEXでのアジア地区での経営経験、AKB姉妹グループの総合プロデューサーとしての経験を踏まえ、北米市場へのアーティスト展開を強く意識していると語りました。特に、フィリピンやインドネシア出身の才能が米国で成功するには、現場での“泥臭い”育成活動が不可欠であり、DMCとともに地道な支援体制を築いていきたいと話していました。
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JANCTION:分散AIで音楽制作を強化

JANCTION CEO
原田浩志 氏
JANCTIONは、JASMYで培ったノウハウをもとに、分散型AIインフラの導入を進めています。具体的には、ゲーミングPCなどを活用した分散計算によって、AI生成楽曲の制作・流通基盤を強化していく構想です。DMCのエコシステムにこの技術を組み込み、音楽制作環境のさらなる進化を目指しています。
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株式会社DiscoverFeed:現場体験とWeb3の融合

DiscoverFeedは、世界の音楽・ダンスカルチャーに根ざしたネットワークを活かし、AI生成楽曲を実際のDJプレイに取り入れる「シーン創出」を推進しています。また、トークンホルダー向けのVIPイベントや特典企画など、リアルな体験価値を重視したファンエンゲージメント施策も強化していく方針を語っていました。
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それぞれの業界で第一線を走る3企業が本プロジェクトに加わることで、DMCの取り組みは単なる構想に留まらず、現場・技術・体験のすべてを包含したプロジェクトであることが伺えました。
DMCCの現在地と今後の展望
DMCプロジェクトにおけるDMCCの経済的成長と活用モデルについて、最新のアップデートが発表されました。価格の推移からユーティリティの拡張、プロジェクト基盤に至るまで、トークンを軸としたエコシステムの全体像が示されました。

価格動向の概況
DMCCは、2023年3月と2024年2月に主要取引所での上場を果たし、以降も市場流動性を安定的に拡大しています。登壇者からは、「価格は安定した上昇基調にあり、今後の伸びしろも期待できる」とのコメントがありました。次回の上場についても準備が進められており、さらなる展開が見込まれます。
多彩なユーティリティとステーキングモデル
DMCCは、ライブでの投げ銭、限定コンテンツやグッズの購入、NFT証明書の発行、イベントチケット取得など、多用途に活用されています。これらのユースケースを通じて、リアルとデジタルを横断するファン体験が実現しています。
特に注目されているのが「トークンコミットメント」モデルです。保有トークンを2年間ロックアップすることで、アーティスト育成に参加できる仕組みとなっており、成果に応じた追加リターンが得られます。ロック期間中は市場に流通するトークン量が減るため、価格安定にも寄与しています。
さらに、ホルダー限定のVIP席や先行イベント参加など、リアルな体験価値と連動した特典も提供されており、ファンとの新しい関係性の構築が進んでいます。
ファンダメンタルズ:信頼を支える成長基盤

DMCは約3年半にわたって構想・開発を重ねてきたプロジェクトです。A-Nexus、JANCTION、DiscoverFeedといった各分野のパートナー企業と連携し、AI生成楽曲のリアルな現場導入や、トークンホルダーを対象としたイベント企画などを実施しています。
これらの取り組みは、技術・体験・コミュニティを有機的に結びつける構造として機能しており、トークン経済の健全性とプロジェクト全体への信頼性を高める土台となっています。
さらにイベント後半には、トークンホルダーおよび関係各社のみを対象としたプライベートパーティーが開催されました。現役の世界的トップDJであるニッキー・ロメロ氏による特別セットが披露され、来場者はそのプレイを間近で体験できる貴重なひとときを楽しみました。
イベント総括と今後への期待
今回のピッチイベントでは、AI音楽生成システム「DAIM」、ファン参加型のトークンステーキング、そしてWeb3時代に対応した楽曲流通モデル「MyTube」や「D-Factory」など、DMCが提案する次世代の音楽エコシステムが具体的に示されました。
今後は、AI生成楽曲の品質向上や、メタバース空間での体験価値の拡充、さらなるトークン上場による市場流動性の強化にも注目が集まります。また、次世代アーティストとして登場した「ELEVEN」との連携をはじめ、DMCCがどのように音楽業界の枠を超えて進化していくのか、引き続き注視していきたいところです。
DMCの今後の動きは、音楽・テクノロジー・投資のいずれの分野にとっても新たな機会をもたらす可能性を秘めています。本レポートが、皆様のビジネスやクリエイティブ活動、あるいは投資判断の一助となれば幸いです。


