UpbitがWalletConnect(WCT)を上場、価格が一時121%急騰

韓国最大級の暗号資産取引所Upbitは、ウォレット接続プロトコル「WalletConnect」のネイティブトークンであるWCTの新規上場を発表した。これによりWCTは急激な価格上昇を記録し、市場の注目を集めている。

Upbitは2025年4月17日、Optimismネットワーク上でのWCT取引を開始したと発表した。WalletConnectは2018年にローンチされたWeb3通信プロトコルであり、ユーザーが暗号資産ウォレットを分散型アプリケーション(DApps)に安全かつ簡単に接続することを可能にする。

従来、ブロックチェーンアプリとのウォレット接続には複雑な手順が必要だったが、WalletConnectはQRコードのスキャンやディープリンクを用いることでこの課題を解決し、より多くのユーザーのWeb3参入を促進している。

目次

トークンユーティリティと価格動向

WCTトークンは、ネットワーク上のステーキング、報酬、ガバナンス、手数料支払いといった機能に使用される。供給上限は10億枚に設定されており、内訳は以下のとおりである。

  • コア開発:7%
  • ステーキングおよび成果報酬:17.5%
  • エアドロップ:18.5%
  • チーム割当:18.5%
  • 初期サポーター:11.5%
  • WalletConnect財団:27%

Upbitでの上場発表を受け、WCT価格は2025年4月16日(火)に0.28ドルから一時0.62ドルまで急騰し、121%以上の上昇を記録した。その後は一部調整が入り、現在は0.42ドル付近で推移しており、24時間で34.6%の上昇を維持している。時価総額は約7,913万ドルであり、時点でのランキングは482位である。

インフラ系トークンへの評価が高まる兆し

今回のWCT上場と価格上昇は、単なるミームコイン的な投機とは異なり、Web3インフラとしての実用性に注目が集まり始めている兆候といえる。WalletConnectは数百のウォレットと数千のDAppsをつなぐ中核技術であり、その運営トークンが注目されるのは自然な流れである。

今後、Web3ユーザーが拡大し、より多くのプロトコルやアプリがこのような接続基盤に依存する中で、WCTのようなユーティリティトークンはさらに重要性を増すことが予想される。

GENAIの見解


GENAI

WalletConnect自体が提供する機能は、Web3エコシステムにおける“接続性”という非常に重要なインフラ層を担っており、暗号資産の一般利用促進に不可欠な存在です。

DAppsとウォレットを誰でも簡単に、安全に接続できるという仕組みは、UX(ユーザー体験)の向上を通じて暗号資産の普及を加速させるポテンシャルを持っています。

今回のように、韓国最大級の取引所UpbitがWCTを採用したという事実は、WalletConnectの信頼性と需要の高さを示す明確なシグナルであり、特にアジア市場でのプロジェクト成長の起爆剤になる可能性があります。

また、トークン経済設計にも注目すべき点があります。ステーキングやガバナンス報酬など、WCTは単なる投機的資産ではなく、エコシステム内での実用的なユースケースを明示している点が評価できます。特に、供給が適切に分配されており、開発・運用・ユーザー報酬のバランスが取れている設計は、長期的なトークン価値維持に寄与すると考えられます。

結論として、今回の事例は「実用性あるWeb3インフラ×東アジア市場での展開」が今後の注目トレンドの一つとなる可能性を示しています。WCTのようなプロジェクトが大手取引所を通じて正当に評価されていく流れは、暗号資産市場にとって非常にポジティブな兆候であるといえるでしょう。

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