「Lorenzo Protocol（BANK）」が急騰──バイナンスの永久先物上場で注目集まる

ローンチ直後の新興アルトコイン「Lorenzo Protocol（BANK）」が、世界最大の暗号資産取引所バイナンスによる永久先物の上場発表を受けて急騰した。

「Lorenzo Protocol（BANK）」が急騰

バイナンスは4月18日、ビットコイン（BTC）に基づくDeFiプラットフォームであるLorenzo Protocol（通貨名：BANK）を対象とした「BANK/USDT」の永久先物契約を上場した。最大50倍のレバレッジが利用可能であり、これによりトレーダーの関心が一気に高まった。

同日、BANKトークンはBNBチェーン上で正式にローンチされ、価格は$0.03から一時$0.057まで急騰。その後やや調整が入り、記事執筆時点では$0.044で取引されている。

現在の時価総額は約1,885万ドルとされ、依然としてローキャップ銘柄ながら注目を集めている。

Lorenzo Protocolとは？

Lorenzo Protocolは、ビットコインをステーキングして流動性を得られるように設計されたDeFiプラットフォームである。公式サイトによると、ユーザーはBTCをステーキングし、流動性のあるステークドトークン（Liquid Staked Tokens）を受け取ることができ、それを他のDeFiプロトコルで活用可能である。

「Lorenzoは、未使用のBTC資産に最適な運用機会を提供する効率的な市場を創出し、ビットコインの流動性ニーズに応えることを目的としている」とされている。

イーサリアム系のDeFiが主流のなか、Lorenzo Protocolのようにビットコインを基盤とする流動性提供の仕組みが登場することは、エコシステム全体の多様性と安定性を高める上でも重要です。

ただし、BANKはローンチ直後のローキャップ銘柄であり、価格変動が非常に激しい状況です。現時点では長期的なプロジェクトの信頼性や、プロトコルの成長性を慎重に見極めながら関与する必要があります。

今後、Lorenzo Protocolが「ビットコイン版Lido」のようなポジションを確立できれば、BTC資産の新たな活用モデルとしてDeFi業界にインパクトを与えるでしょう。引き続き、プロダクトの進化とパートナーシップに注目していくべきです。