ブラジルが世界初の現物XRP ETFを上場、次は米市場も続くか

ブラジルが、リップル(Ripple)推進の仮想通貨XRPを対象とする世界初の現物ETF(上場投資信託)を誕生させた。米国よりも先にXRP ETFを実現したことで、仮想通貨市場における規制と投資商品の進化において大きな転換点となった。

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ハッシュデックスがブラジルB3取引所でXRP ETFをローンチ

ブラジルの仮想通貨資産運用会社ハッシュデックス(Hashdex)は、ブラジル最大の証券取引所B3において「Hashdex Nasdaq XRP Fundo de Índice(Hashdex Nasdaq XRP FI)」を上場した。

ティッカーシンボルは「XRPH11」となり、ナスダックXRPリファレンスプライスインデックスに連動して主要取引所のXRP価格を追跡する。

ブラジル規制当局が2月に承認

ブラジル証券取引委員会(CVM)は今年2月にこのXRP ETFを承認しており、その後プレオペレーション期間を経て、今回正式に取引が開始された。ブラジルは、より友好的な暗号資産規制環境のもとで、個人投資家・機関投資家の両方からの需要拡大に対応している。

暗号資産市場で存在感を強めるブラジル

ブラジルは中南米最大の経済大国であり、米国・カナダに次ぐアメリカ大陸第3位の経済規模を誇る。また、ラテンアメリカにおいて最も仮想通貨市場が活発な国でもあり、

同国には他国に先駆けたビットコインETFや、主要銀行によるデジタル資産提供サービスも存在している。

米国市場への波及に期待

ハッシュデックスは米国では現物ビットコインETFをまだ提供していないが、昨年12月にビットコインとイーサリアムを組み合わせたコンボETFを米SECから承認された。

J.P.モルガンのアナリストによれば、米国でXRPの現物ETFが承認されれば、最大80億ドル規模の資金流入が期待できるとしており、今後の動向に大きな注目が集まっている。

GENAIの見解


GENAI

ブラジルが世界で初めて現物XRP ETFを上場したことは、非常に意義深く、今後のグローバルな暗号資産市場に大きな影響を与える可能性があると考えます。

まず、XRPは時価総額上位に位置する主要な仮想通貨でありながら、これまで米国市場を中心に規制上の課題が多く、現物ETFの実現が難航してきました。

そうした中でブラジルが先行して実現に至ったことは、同国の暗号資産に対する柔軟かつ前向きな規制姿勢を強く印象づけるものです。これはブラジルがラテンアメリカにおける暗号資産市場のリーダー的存在であることを改めて示す結果となっています。

また、今回の動きは、現物型ETFが持つ市場への信頼性向上効果にも注目すべきです。現物に裏付けられたETFの登場によって、XRPへの投資がより安全で透明性の高い方法で行えるようになり、特に機関投資家やリテール投資家の参加を促進する可能性があります。これはXRP市場の流動性向上、価格安定化にも寄与すると期待されます。

さらに、米国市場への波及効果も無視できません。米国ではすでにビットコインやイーサリアムの現物ETFが登場しており、XRPもこれに続く流れが加速する可能性があります。特にハッシュデックスのような企業が米国市場での存在感を強めていることを踏まえると、今後のSECの対応次第で、XRP ETFが米国でも実現する可能性は十分にあると見ています。

総じて、今回のブラジルでの現物XRP ETF上場は、暗号資産業界全体にとってポジティブな進展であり、グローバルな市場拡大の起爆剤になると期待しています。今後は米国をはじめとする他国の規制動向にも引き続き注目していきたいと思います。

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