
トム・リー氏の大胆予測:イーサリアムは25万ドルへ、BitMine株は5,000ドル到達のシナリオ

2026年の仮想通貨市場において、最も強気な予測の一つが飛び出した。BitMine Immersion Technologiesの会長を務めるトム・リー氏が、イーサリアム(ETH)価格が将来的に25万ドル(約3750万円)に達する可能性があると発言し、市場の注目を集めている。
この大胆な予測は、同社が1億ドル(約150億円)相当のイーサリアムを追加購入し、その巨大なポートフォリオをさらに拡大させたタイミングで行われた。
1週間で3万ETHを追加:止まらない蓄積
BitMineは2025年の最終週だけで32,977 ETH(約1億400万ドル相当)を購入したことを明らかにした。これにより、同社の総保有量は414万ETHを超え、その評価額は執筆時点で130億ドル(約1兆9500億円)以上に達している。この保有量はイーサリアムの総循環供給量の約3.4%に相当し、同社が掲げる「総供給量の5%保有」という目標まであと190万ETHに迫っている。
リー会長は声明で「2025年の最終週、市場全体の活動が鈍化する中で、我々は3万ETH以上を取得した。我々は依然として、世界最大の『フレッシュマネー(新規資金)』によるETHの買い手であり続けている」と、同社の積極的な姿勢を強調した。この動きは、ビットコインを大量保有するStrategy社(MicroStrategyを指すと見られる)に次ぐ、世界第2位の上場暗号資産トレジャリー企業としての地位をより強固なものにしている。
イーサリアム「25万ドル」、BitMine株「5000ドル」のシナリオ
リー氏のビジョンは、単なる資産の蓄積に留まらない。彼は最新のメッセージの中で、イーサリアム価格が現在の約3,200ドルから約7,760%上昇し、25万ドルに到達する可能性があると予測した。そして、このETH価格の上昇に連動する形で、BitMine株(BMNR)も1株あたり5,000ドル(株式分割なしの場合)を目指せると主張している。
現在、BitMine株は32ドル付近で取引されているが、過去5日間で約15%上昇しており、市場はリー氏の強気な見通しに反応し始めている。同社は現在、授権株式数を5億株から500億株へと大幅に増やす提案を行っており、1月14日の株主総会での承認を求めている。この増資枠の拡大は、将来的な株式分割や、ETH価格が目標値に達した際の資本政策、さらなる買収戦略を見据えたものだ。
「株式分割は、当社の株価を一般投資家がアクセスしやすい25ドル前後に維持するために極めて重要である」とリー氏は説明しており、株主に対して賛成票を投じるよう呼びかけている。
財務状況と市場への影響
BitMineのバランスシートは、130億ドルのイーサリアムに加え、約9億1500万ドルの現金、そして1800万ドル相当のビットコイン(192 BTC)で構成されている。圧倒的なETH保有量を背景に、同社の株価はイーサリアム市場の動向を先取りする指標としての性格を強めている。
トム・リー氏の「25万ドル」という数字は、現時点では天文学的な数値に見えるかもしれない。しかし、ブラックロックなどの機関投資家によるETFへの資金流入や、BitMineのような企業による供給量の吸収が進めば、需給バランスが劇的に変化する可能性は否定できない。2026年は、イーサリアムが「デジタル石油」としてだけでなく、究極の価値保存手段としての地位を確立できるか、その真価が問われる年になりそうだ。
まとめ
GENAIファンドストラットのトム・リー氏によるイーサリアム25万ドルという驚愕の価格予測と、BitMine社による130億ドル規模の巨額保有のニュースは、企業の財務戦略においてイーサリアムがビットコインと並ぶ「価値の保存手段」として、かつ「利回りを生む資産」として本格的に採用され始めたことを意味します。
このニュースの核心は、BitMine Immersion Technologiesという企業が、かつてマイクロストラテジー社がビットコインで行った「会社全体を仮想通貨の貯蔵庫にする」という戦略を、イーサリアムで再現しようとしている点にあります。解説しますと、同社はすでに市場に出回っているイーサリアムの約3.4%にあたる410万ETH(約130億ドル相当)を保有しており、さらに買い増しを続けています。トム・リー氏の25万ドルという予測は、将来的にビットコインが100万ドルに達した場合に、イーサリアムもその比率で上昇するというシナリオに基づくもので、同社の株価もそれに連動して爆発的に上がると見ています。
この動きには需給の大幅な引き締めという明確なメリットがあります。一企業が流通量の数パーセントを長期保有(ロックアップ)することは、売り圧力を物理的に消滅させる効果があるからです。また、保有するETHをステーキング(預け入れ)することで、単に値上がりを待つだけでなく、配当のように安定した利回りを得られる点も、ビットコインにはない強みです。
しかし、リスクも甚大です。特定の一社がこれほど大量の供給量を握ることは、ネットワークの分散性を損なう恐れがあり、もし同社が経営難で売却に転じれば市場全体が崩壊する「集中リスク」となります。また、25万ドルという数字は現在の価格から約80倍という極端な水準であり、過度な期待を煽ることで投機的なバブルを招く危険性もあります。
今後の展望として注目すべきは、BitMine社に続いて他の上場企業が「イーサリアムの財務資産化」に踏み切るかどうかです。もしステーキング報酬を企業の安定収益として計上するビジネスモデルが確立されれば、利回りのないビットコインよりもイーサリアムを財務に組み入れる企業が増加し、企業による仮想通貨保有のトレンドが大きく変化することになるでしょう。


