XRP・SOL・LTCのETF承認レースが900億ドル規模に拡大、トランプ政権が市場を後押し

トランプ政権下での仮想通貨市場への強気姿勢を背景に、Solana（SOL）、XRP、Litecoin（LTC）など主要アルトコインのスポットETF承認の可能性が急上昇している。

Bloombergのアナリストによると、ETF承認をめぐる期待値は最大90％に達し、900億ドル規模の新たな投資マネー流入が見込まれている。

SolanaとLTCのETF承認確率は90％、XRPも85％に上昇

BloombergのETFアナリスト、エリック・バルチュナス氏はSNS上で、アルトコインETFの承認確率を更新。SolanaとLitecoinはいずれも90％の高確率で承認される見通しであると述べた。

Grayscale、VanEck、21Shares、Bitwise、Canaryなど複数の運用会社が申請を行っており、10月20日（Solana）、10月2日（Litecoin）にSECの最終判断が下される予定だ。

一方で、XRPは85％の承認見込みとやや下回るものの、依然として高水準を維持しており、機関投資家の注目度も高い。Franklin TempletonのスポットXRP ETFは現在SECによって6月17日まで審査が延期されている。

Would love to hear directly from Atkins, but all good chance of happening. Here’s our latest odds of approval for all the dif spot ETFs via @JSeyff https://t.co/nLhYJJmO9U pic.twitter.com/4AcJVwhics

— Eric Balchunas (@EricBalchunas) April 30, 2025

トランプ政権の「親クリプト政策」が市場に追い風

これらの承認確率が軒並み高まっている背景には、トランプ政権による仮想通貨業界への友好的な姿勢がある。前任のSEC委員長ゲーリー・ゲンスラー氏の下では規制強化が進められたが、トランプ氏の復帰後は親クリプトな人材の登用や「暗号資産タスクフォース」「戦略的ビットコイン準備金」の創設など、政策面でも追い風となっている。

Bloombergのもう一人のアナリスト、ジェームズ・セイファート氏は「Ethereumステーキング型ETFやDogecoinのETFも審査延期となったが、これは想定内。多くの最終判断は2025年10月以降に集中する」と述べている。

ビットコインETFの成功がアルト市場にも波及

2024年に承認されたスポット型ビットコインETFは、現物取引額が400億ドル近くを記録し、ビットコインを史上最高値に押し上げた。その成功を背景に、次なる成長市場としてアルトコインETFへの関心が急速に拡大している。

仮想通貨業界では、これらのアルトETFが承認されれば、さらなる機関投資マネーの参入が見込まれると期待されている。

特にSECの姿勢変化は、承認プロセスの加速に直結する可能性が高く、今回のBloombergの分析が現実的なシナリオになりつつある印象を受けます。

また、2024年に承認されたビットコインETFが予想以上の資金を集めたことを考えると、SolanaやXRPといった実用性の高いネットワークに対するETF承認は、同等かそれ以上の市場インパクトをもたらす可能性があります。特にSolanaは、速度・手数料・開発者コミュニティの面で急速にエコシステムを拡大しており、ETFを通じて資金が流入すれば、ネットワークの成長がさらに加速することが予想されます。

一方で、依然としてSECの最終決定までは時間がかかるため、過度な楽観は禁物です。とはいえ、このニュースは機関投資家による「ビットコイン一極集中」からの脱却を促す可能性があり、分散型経済の成熟を加速させる非常に前向きな兆しだと捉えています。

今後の動きに注視する必要がありますが、確実に「ETFがもたらすアルトコイン新時代」の入り口に立っていると感じています。