
ストラテジーのビットコイン保有量が50万BTC突破、第1四半期に53億ドル追加投資

ストラテジー(旧マイクロストラテジー)のビットコイン保有量が、株式売却を受けて50万BTCを突破した。同社は最新の購入で6,911BTCを取得し、保有量は506,137BTC、評価額は442億ドルに達した。
株式売却による資金調達とビットコイン購入の詳細
今回のビットコイン購入資金は、約200万株のクラスA普通株式の売却で得た5億9,300万ドルによるものである。
同社はATMエクイティオファリングプログラムを通じ、最大210億ドルの株式を売却可能であり、現在も35.7億ドル相当の余力が残されている。
STRK優先株と株価動向
さらに、ストラテジーは「ストライク(STRK)」という永続型優先株を販売し、110万ドルを調達した。STRKはナスダックに上場しており、8%の累積配当を現金または株式で支払う仕組みである。
株価は取引開始直後に311.36ドルまで下落したが、その後7.2%上昇し反発した。
なぜストラテジーは積極的にビットコインを買い続けるのか
同社は2020年にソフトウェア事業からビットコイン特化型戦略へ転換して以来、積極的な買い増しを続けてきた。セイラー会長はSNSで「オレンジ色のドットには、さらにオレンジが必要だ」と発言し、さらなる購入意欲を示している。
昨年は193億ドルをビットコイン購入に投じた同社だが、トランプ大統領の貿易戦争や経済不透明感の中、資金調達コストの上昇が懸念されている。それでも、今年第1四半期だけで53億ドルをビットコインに投じ、積極姿勢を維持している。
GENAIの見解

株式を売却してまでビットコインを買い増す姿勢は、同社が長期的にビットコインの価値上昇を信じている証拠だと感じます。
また、今回の購入で50万BTCという大台を突破したことは、暗号資産市場においても大きなインパクトがあると思います。企業がこれほどまでにビットコインを蓄積している状況は、マーケット全体に強いメッセージを送っていると言えます。
一方で、トランプ前大統領の貿易戦争や経済不安といったマクロ要因が重なり、資金調達コストが上昇しているという点は気になるところです。今後、ビットコインの価格が乱高下する局面では、同社の財務リスクも大きくなる可能性があると考えています。
それでも、これほど積極的にビットコインに資金を投入する企業は稀であり、他の上場企業にも一定の影響を与えるのではないかと思います。