ビットコインは“爆発的上昇”の準備段階にある、分析企業スイスブロックが強気予測

暗号資産分析企業Swissblock（スイスブロック）は、ビットコイン（BTC）が短期的な底打ちプロセスの最終段階に入りつつあり、大規模な上昇局面が間近に迫っているとの見解を示した。

「底打ち完了→急騰」へ、注目はBFIインデックス

同社はSNS「X」上で、BTCの現在の価格動向について、「これはブルマーケットの終わりではなく、底打ちのシグナルである」と投稿。特に注視しているのが「Bitcoin Fundamental Index（BFI）」と呼ばれる指標で、ネットワーク成長と流動性を組み合わせた独自の市場ファンダメンタル指標である。

BFIは現在上昇基調にあり、新規市場参加者の流入とネットワーク全体の健全性向上を示しているという。同社は「流動性がBFIの閾値である50を超えれば、相場は一気に強気モードへ移行する」と分析している。現時点で流動性は44付近に位置している。

Bitcoin is signaling a bottom, not the end of the bull market!

The bottoming process is in its final stages, with an explosive move likely next

BFI is telling us what is next.

Let’s break it down. pic.twitter.com/gh2Qlri5mH

— Swissblock (@swissblock__) April 5, 2025

マネーサプライの拡大とビットコインの価格反応

Swissblockは、BTCの価格が世界のマネーサプライ（M2）拡大の動きに徐々に追いついてきている点にも注目している。

M2とは現金、預金などを含む「経済に流通する通貨総量」の指標であり、同社は「BTCはM2の成長に対して遅れて反応しているが、徐々にキャッチアップしている」と説明している。

短期的な下落余地も警戒、「押し目」は好機に

とはいえ、Swissblockは短期的な再下落の可能性を排除していない。仮に価格が再び下落したとしても、それは新たな参加者にとってのエントリーポイントとなり、さらなる流動性流入の機会にもなるとしている。

「今は底打ちの最終段階であり、次に来るのはおそらく爆発的な上昇である」とした上で、「短期的な調整があっても、それは市場構造を強くする健全なプロセス」と結論づけている。

現在の市場環境では、マクロ経済の影響を受けた短期的な下落やボラティリティは避けられませんが、M2（マネーサプライ）との連動性が強まっているという指摘は、本質的な価値と価格のギャップが徐々に縮まりつつあることを意味します。これは、ビットコインが金融資産としての“成熟期”に近づいている証拠とも言えるでしょう。

また、流動性がBFIの「50」という閾値を超えると相場が一気に上昇するという見立ては、多くの投資家が「様子見」から「積極参入」へと一斉にシフトする臨界点を表していると理解しています。このような市場構造の変化が視覚化されている点も、分析ツールとして非常に価値があると思います。

もちろん、Swissblockも指摘しているように短期的な下落の可能性は依然として残されていますが、仮に調整が起きたとしても、それはむしろ“押し目買い”の好機となると考えています。現時点での売買判断においても、感情ではなくファンダメンタルズと流動性のデータを軸にした戦略が重要だと強調したいです。

総じて、現在のビットコイン市場は「調整フェーズの終盤」に位置しており、次の上昇波に向けた準備段階にあるというSwissblockの見解には私も同意します。今後、マクロ指標やETF資金流入動向と合わせて、BFIの変化に注目していくべきだと思います。