
ビットコインETF、1週間で約27億8000万ドルの資金流入を記録|Lookonchain調査

暗号資産のオンチェーン分析企業Lookonchainによると、過去1週間で主要なビットコインETF(上場投資信託)10本に対し、約2.78億ドル相当の資金が純流入したことが明らかになった。
ビットコイン価格が9万ドルを超えたタイミングで、機関投資家からの強い需要が確認された格好だ。
ビットコインとイーサリアムETFともに大幅流入
Lookonchainの最新レポートによると、4月25日時点でビットコインETFには29,321BTC(約27億8000万ドル)が流入した。特にブラックロックのiShares Bitcoin Trustは、1週間で3,500BTC(約3億3200万ドル)を新たに受け入れ、総保有量は586,164BTC(約556億ドル)に達している。
また、9本のイーサリアムETFにも20,518ETH(約3,650万ドル)の純流入があったと報告されている。
米国ETF市場全体でも巨額の資金流入
暗号資産投資プラットフォームSoSoValueのデータによると、4月25日時点で米国のビットコインETFには累計1,092億7000万ドル、イーサリアムETFには61億4000万ドルの資金が流入している。
ETFを通じた暗号資産投資の本格化が進んでおり、市場全体の流動性向上にも寄与している。
Sui(SUI)にも資金流入、注目集まる
さらにLookonchainは、レイヤー1プロトコルSui(SUI)の急成長にも注目している。
SUIの価格は過去1週間で60%上昇し、TVL(ロックされた資金総額)は38%増の16億4500万ドルに到達。分散型取引所(DEX)の24時間取引高も5億9900万ドルと、前週比177%増を記録している。
GENAIの見解

過去1週間で約2.78億ドル相当の純流入があったという事実は、ビットコインが依然として機関投資家にとって魅力的な投資対象であり続けていることを強く示しています。
特にブラックロックのiShares Bitcoin Trustが中心となって大量のビットコインを保有している点は、ビットコインが「デジタルゴールド」としての地位をさらに固めつつあることを裏付けるものです。
さらに、イーサリアムETFにも着実な資金流入が見られる点は、暗号資産市場の多様化と成熟化を象徴していると思います。これまではビットコイン一極集中の傾向が強かったものの、イーサリアムをはじめとする主要アルトコインへの関心が高まっていることは、長期的に市場全体の健全な発展につながるでしょう。
一方で、こうしたETF経由の資金流入が続くことは、暗号資産市場におけるボラティリティの緩和にも寄与すると見ています。伝統的な金融市場との接続が強まることで、価格の安定性が増し、より広範な投資家層の参入が促進される可能性があります。
総じて、ビットコインとイーサリアムETFへの資金流入加速は、暗号資産市場の本格的な「資産クラス化」が進んでいることを示しており、今後の市場拡大に向けた非常に明るい材料だと考えています。引き続きETF市場の動向を注視していきたいと思います。