ビットコインが株式市場と乖離し上昇圧力強まる、スイスブロックが強気シグナルを指摘

暗号資産分析企業スイスブロック（Swissblock）は、ビットコイン（BTC）が米国株式市場と乖離しながら独自の強気トレンドを形成しつつあると指摘している。

特に、トランプ大統領による貿易戦争懸念の中でビットコインが安全資産としての性質を示し始めたことが注目されている。

ビットコイン、独自の市場を形成

スイスブロックはSNS「X」で、「ビットコインは今や独自のリーグでプレーしている」とコメントした。4月の株式市場急落の中でもビットコインは堅調に推移し、株式市場とのデカップリング（乖離）が確認されたという。

今月、ビットコインは15％以上上昇している一方で、S&P500指数は約1.42％下落している。

Bitcoin’s decoupling from equities is confirmed:

🔹Even if sentiment around the trade war shifts, Bitcoin won’t be heavily affected.
🔹In fact—like gold—it could strengthen.

Upside pressure is brewing. pic.twitter.com/0NyKZAPcVS

— Swissblock (@swissblock__) April 24, 2025

安全資産としてのビットコイン台頭

スイスブロックは、「貿易戦争に関するセンチメントが変動しても、ビットコインは大きな影響を受けない可能性が高い」と指摘し、「金のように強さを増す可能性がある」と見解を示している。

市場の不確実性が高まる中で、ビットコインがリスク回避資産としての地位を固めつつあるとの分析である。

リスク指標も強気サインを点灯

ビットコインのリスク指数（Bitcoin Risk Index）も現在、強気シグナルを点灯しているとスイスブロックは報告している。

この指数はオンチェーンバリュエーションやコストベース指標などを総合的に評価し、現在「売り圧力が消失し、上昇ポテンシャルが高まっている」との結果が示されている。

短期的な調整を経て上昇加速の可能性も

スイスブロックによれば、ビットコインが直近のレジスタンスである95,000ドルを突破できれば新たな上昇トレンドが発生するとしている。

ただし、その前に一時的な調整局面として89,000ドル付近への押し目を形成する可能性もあると見ており、短期的な動きにも注意が必要である。

これまでのビットコインは、リスク資産の一部として株式市場と似た値動きをする傾向がありました。しかし、スイスブロックの指摘通り、現在は米国株式市場が軟調な中でもビットコインが15％以上上昇しており、デカップリング（乖離）の兆しが見られています。これは、ビットコインが「デジタルゴールド」としてリスク回避資産に近づきつつある証拠だと評価できます。

特に、トランプ大統領による貿易政策への懸念が高まる中で、ビットコインが資金の避難先として選ばれている点は注目すべきです。金と同様に、地政学リスクや市場不安定時に買われる存在になれば、今後の資産運用における役割が一層強固なものになるでしょう。

また、スイスブロックが提示するビットコインリスク指数（Risk Index）の分析結果からも、現在市場に売り圧力がほとんど存在していないことが確認されており、今後さらなる上昇への土台が整いつつあると考えられます。短期的には89,000ドル付近への調整がある可能性も指摘されていますが、それを踏まえても中長期では強気な見通しを維持できる局面にあると思います。

総じて、ビットコインが株式市場から独立した動きを強め、安全資産としての認知を高めつつある現在の状況は、暗号資産市場全体にとって非常にポジティブな発展であると見ています。

今後の価格動向と市場センチメントの変化を引き続き注視していきたいと考えています。