
「ビットコインは手放すな」ロバート・キヨサキ氏がBTC25万ドル到達を予測

ベストセラー『金持ち父さん貧乏父さん』の著者であり、金融リテラシー分野で世界的な影響力を持つロバート・キヨサキ氏が、ビットコイン(BTC)に対する強気な姿勢を改めて示した。彼は、中央銀行制度の崩壊と経済的混乱を背景に、2024年中にビットコインが25万ドルに達すると予測している。
中央銀行の崩壊とハードアセットへの逃避
キヨサキ氏は5月17日、ソーシャルメディアXにて次のように投稿した。「なぜ金、銀、ビットコインは価値を伸ばし続けるのか?答えは、マルクス主義中央銀行制度の崩壊であり、多くの人々が破産しているからだ。」彼は続けて、「私はもっとビットコインを買っている。今年中にBTCは25万ドルに達すると予想している。もっと買いなさい。売ってはいけない」と強調した。
この発言は、今月初めに彼が語った「ゴールドよりもビットコインを信頼している」という姿勢と一致しており、その理由としてビットコインの供給量が2100万枚に制限されていることを挙げている。
米経済への警鐘とビットコイン支持の根拠
キヨサキ氏は4月にも、「経済崩壊はすでに始まっている」と警告していた。彼は世界的なパニックが進行中であり、アメリカでは深刻な不況が訪れると予測。BTCは将来的に100万ドルまで上昇しうると述べ、「経済崩壊に備える最良の防御策はビットコインへの投資だ」と主張した。
アメリカ経済への懸念
同氏は、米国の10州が大量の人口移動により崩壊しかけていると主張し、何百万人もの雇用喪失が発生する可能性にも言及している。また、アメリカドルの信認はすでに崩れつつあり、「ドルは消滅していく」とも警告。そうした中で彼が投資家に勧めているのが、依然として「ビットコインを買え」というシンプルなメッセージである。
クラッシュの中でもビットコインへの信頼を堅持
キヨサキ氏は、経済のクラッシュが「すでに到来している」と宣言し、次なる段階として「恐慌」が迫っていると警告する。その中でも彼のメッセージは一貫しており、「ハードアセットに資産を移し、特にビットコインを保有し続けよ」という助言である。
GENAIの見解

キヨサキ氏は長年にわたり金や銀、ビットコインといった「ハードアセット」への投資を推奨してきた人物であり、その一貫した姿勢は市場の一部投資家にとって信頼の指針となっています。
特に、彼の発言が注目されるのは、インフレや金融不安を背景に、法定通貨の価値低下に対するリスクヘッジ手段としてビットコインを評価している点です。
次に、「中央銀行の崩壊」という彼の強い言葉は誇張的な表現と受け取られる可能性もありますが、実際に現在の金融政策がもたらす副作用(通貨の信認低下や実質金利の低迷)を警戒する動きは確実に存在しています。このような状況で、ビットコインの供給上限(2100万枚)や非中央集権性といった特徴が再評価されるのは自然な流れです。
さらに、キヨサキ氏が「売るな」「もっと買え」と述べている点からも、彼の視点ではビットコインは短期投機ではなく長期的な価値保存手段としての位置づけであることが明確です。特に富の大移転(The Great Wealth Transfer)が進行している今、若年層の資産選好がデジタル資産に傾いている点を踏まえると、彼の予測はあながち非現実的とは言えません。
もちろん、ビットコインが2025年に25万ドルへ到達するかどうかは、マクロ経済情勢、規制、ETFを含む機関投資家の流入動向など、複数の要因に左右されます。しかし、もしキヨサキ氏が想定するような「ドル信認の揺らぎ」や「インフレ再燃」が進めば、そうした価格水準も見えてくる可能性は否定できません。
総じて、キヨサキ氏の発言は極端にも見える一方で、現在の金融システムに対する根源的な疑念と、それに代わる選択肢としてのビットコインを改めて考える材料を提供していると感じます。