ビットコインは2025年の最有力資産、投資調査会社Fundstrat創業者が主張

ビットコイン（BTC）は2025年に入り市場をリードできておらず、2月21日時点では99,500ドルを超えていたものの、その後下落。3月10日には76,600ドルまで下落し、記事執筆時点では84,375ドルと過去最高値から22.4%減少している。一方、金（ゴールド）は3月14日に3,000ドルを突破し、年初から13.7%の上昇を記録している。

トム・リー氏の強気姿勢とビットコインの将来

Fundstratの共同創業者でありマネージングパートナーであるトム・リー氏は、市場の混乱にもかかわらずビットコインに対する強気の姿勢を崩していない。リー氏のチームはビットコインを「最も有望な資産」として挙げており、2025年には金を超えるパフォーマンスを示すと予測している。

トランプ政権の経済政策と市場への影響

リー氏は、トランプ政権の経済政策が「短期的には混乱を招いているように見えるが、構造的には非常にポジティブである」と評価。市場の変動にもかかわらず、AIや仮想通貨を中心とした金融の変化が生産性向上の「具体的な要因」となっていると指摘した。

ビットコインは年初から9.6%下落しているが、リー氏は引き続き「今年最も優れた資産クラスになる」との見解を示しており、今後の市場の動向が注目される。

しかし、現時点でビットコインは年初から9.6%の下落を記録し、金が堅調に推移していることを考えると、短期的には投資家心理が揺らぐのも無理はない。

また、リー氏はトランプ政権の経済政策を「構造的にポジティブ」と評価しているが、これがビットコイン市場にどのような影響を与えるのかは不透明な部分もある。例えば、規制の変化や金融政策次第では、仮想通貨市場が一時的に押し下げられる可能性もある。

総合的に見ると、ビットコインの将来性は依然として高いものの、短期的な市場動向を考慮すると慎重な投資判断が求められる局面だと感じる。今後、リー氏の予測通りビットコインが金を上回るパフォーマンスを見せるのか、引き続き注視する必要があるだろう。