
暗号資産投資商品がビットコインETF主導で6億4400万ドルの資金流入、5週ぶりに反転

暗号資産投資商品は、5週間続いた資金流出を終え、6億4400万ドルの資金流入を記録した。主にビットコインETFへの資金流入が回復を牽引した形である。
投資家心理の改善でセンチメントに変化
コインシェアーズのデータによれば、暗号資産投資商品の運用資産残高は3月10日の底値から6.3%上昇した。
ビットコインETFが7億2400万ドルの資金流入を記録し、ソラナやポリゴン、チェーンリンク関連商品にもそれぞれ流入が見られた。
FRBの金利据え置きが投資マインドに影響
これまで暗号資産市場は、地政学リスクや米国の経済不透明感からリスク資産を敬遠する動きが強まっていた。特にスポット型ビットコインETFは、1月の承認以降、最長となる5週間で54億ドルの資金流出を経験していた。
しかし、先週FRBが金利据え置きを発表し、市場不安が和らいだことが投資家心理の改善を後押しした。
その結果、ビットコインETFに加え、ソラナ(640万ドル)、ポリゴン(40万ドル)、チェーンリンク(20万ドル)にも資金が流入した。
一方でイーサリアムは大幅流出
対照的に、イーサリアムは先週8600万ドルの資金流出を記録し、その他にもSui、ポルカドット、トロン、アルゴランドなどのアルトコインからも資金が流出した。
地域別では、米国からの流入が最も多く、6億3200万ドルが流れ込んだ。さらに、スイス、ドイツ、香港からもそれぞれ1590万ドル、1390万ドル、120万ドルの資金流入が見られた。
別視点として、ビットコインETFの流入増は、今後のリスクオンムードの兆しと見る向きもあるが、依然として市場の警戒感は根強く、今後の金利政策や地政学的リスク次第では再び資金流出に転じる可能性も残されている。
GENAIの見解

ビットコインETFへの資金流入が回復を主導している点は、投資家心理の改善を如実に示しています。
5週間続いた資金流出の流れが止まったことで、多くの投資家が再び暗号資産に対して前向きになりつつあると感じます。
また、FRBの金利据え置きが市場に安心感を与えたことも大きな要因です。これにより、デジタル資産にも資金が戻りやすい環境が整ったと考えられます。
一方で、イーサリアムや一部のアルトコインからは引き続き資金が流出しており、すべての暗号資産が同じように恩恵を受けているわけではない点には注意が必要です。
今後は、ビットコインを中心とした資金の流れが、他の資産にも波及するかどうかが注目ポイントだと思います。全体としては、今後の相場環境に対する期待感が少し戻ってきた印象です。