USDCが日本で初の承認、3月26日からSBI VCトレードで取扱開始へ

米ステーブルコイン「USDC」が日本での規制承認を受け、3月26日よりSBI VCトレードにて正式に取り扱いが開始されることが明らかとなった。Circleは、USDCの日本展開にあたり、SBIホールディングスとの合弁企業を通じて今回の上場を実現させた。

目次

日本の金融市場に新たな影響

今回のUSDC上場は、日本国内のデジタル資産市場におけるステーブルコイン活用の拡大に直接的な影響を与えるとみられる。特に、決済、国際送金、外国為替(FX)など、より広範な金融サービスへの応用が期待されている。

さらに、Circleは将来的にBinance Japan、bitbank、bitFlyerといった他の主要取引所での上場も視野に入れており、国内でのステーブルコイン普及が急速に進む可能性がある。

規制承認の背景と詳細

SBI VCトレードは、3月4日に日本の金融庁(FSA)からUSDCの取扱いに関する国内初の規制承認を取得していた。これにより、日本でステーブルコインを正式に上場する第一号の事例となった。

CircleのCEOであるジェレミー・アレール氏は、同社が2年にわたる規制当局や銀行との協議を経て、この承認を得たことを明かしている。

「決済・国際金融に大きなチャンス」とCircle幹部

アレール氏は、自身のX(旧Twitter)投稿にて、「今回の承認により、デジタル資産の取引だけでなく、決済や越境金融、商取引、為替などの分野で大きな機会が生まれる」とコメントした。

また、SBIホールディングスの北尾吉孝社長も「USDCの導入は、日本の進化するデジタル経済において金融アクセスを高め、暗号資産によるイノベーションを後押しする」と述べている。

グローバル展開も進行中

なお、CircleのUSDCおよびユーロ建てステーブルコイン「EURC」は、2月24日にドバイ金融サービス庁(DFSA)の新制度に基づく初の認定ステーブルコインとしても承認を受けている。これにより、ドバイ国際金融センター(DIFC)内に拠点を持つ企業は、両ステーブルコインを決済や資金管理サービスなどに組み込むことが可能となった。

現在、USDCは時価総額約597億ドルで、最大手のテザー(USDT)に次ぐ世界第2位のステーブルコインである(CoinGecko調べ)。今後、日本市場での本格展開がUSDCの存在感をさらに高める可能性がある。

GENAIの見解


GENAI

このニュースは、日本におけるステーブルコインの実用化が本格的に始まったことを示す非常に重要な一歩だと思います。

これまで日本では、ステーブルコインに関する明確な規制枠組みがなかったため、米ドル連動型のトークンがほとんど流通していませんでした。しかし、今回のUSDCの承認により、日本の暗号資産市場にも国際的な金融インフラが取り込まれ始めています。

特に注目すべきなのは、SBIホールディングスのような大手金融機関が積極的に関与している点です。これは単なる取引所への上場にとどまらず、USDCが決済や送金、クロスボーダー取引などの実用的な金融用途に使われていく未来を見据えた布石だと考えられます。CircleのCEOが述べたように、「FXやコマースへの応用」が現実味を帯びてくるのではないでしょうか。

また、規制に準拠した形でステーブルコインが使える環境が整うことで、企業や金融機関が安心してブロックチェーンを活用できるようになります。これはWeb3の普及にも好影響を与えるでしょう。

今後、USDCがbitbankやbitFlyerといった国内の主要取引所にも広がれば、日本のステーブルコイン市場は急拡大する可能性があります。さらに、日本発のユースケースやプロダクトも生まれるかもしれません。

総じて、日本がグローバルな暗号資産市場の中で重要なポジションを築くための非常にポジティブな動きだと評価しています。

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