暗号資産市場に「バナナゾーン」到来間近──著名アナリストが予測

暗号資産市場に再び強気の波が押し寄せる可能性がある。著名トレーダーでアナリストのミカエル・ファン・デ・ポッペ氏は、複数のマクロ経済要因を根拠に「バナナゾーン」が近いとX（旧Twitter）上で述べ、注目を集めている。

ECB doing a rate cut.
Trump attacking J. Powell.

It's around the corner, the Banana Zone.

— Michaël van de Poppe (@CryptoMichNL) April 17, 2025

「バナナゾーン」とは何か？

「バナナゾーン」とは、暗号資産アナリストの間で使われる俗語で、価格が急騰し、爆発的な上昇トレンドに突入する期間を指す。ファン・デ・ポッペ氏によれば、各国中央銀行による利下げが再び市場の流動性を高め、ビットコイン（BTC）を筆頭に暗号資産全体が上昇局面に入る可能性が高いという。

「欧州中央銀行（ECB）が利下げを開始。トランプ大統領もFRBのパウエル議長を攻撃し始めた。これは“バナナゾーン”が間近であることを示している」とポッペ氏は投稿した。

ビットコイン、次のターゲットは過去最高値

現在のビットコインは84,500ドル付近で推移しているが、アナリストはまもなく重要なレジスタンスラインである86,549ドルを突破する可能性があると予測。すでに85,000ドルに接近しており、価格の勢いは増している。

ポッペ氏は、「87,000ドルでのテストも行われた。このラインを再び試せば、大きなブレイクアウトが起こるだろう。次のステップは、四半期末までに史上最高値更新」と強調した。

さらに、ビットコインが強気トレンドを維持するには、80,000ドルをしっかりとサポートとして守る必要があるとも指摘している。

「80,000ドルを上回っている限り、この勢いは継続されるだろう」と述べ、今後数カ月での大幅な価格上昇に自信を示した。

特に中央銀行による利下げは、市場に資金が流れ込みやすくなる要因であり、暗号資産のようなボラティリティの高い資産クラスにとっては、価格の上昇を後押しする強力なカタリストになります。

また、ビットコインが現時点で80,000ドル以上を維持している点は、テクニカル分析の観点からも非常に重要です。これは市場の健全性を保ちながら、さらなる上昇への「足場」を築いている状態にあります。87,000ドルというレジスタンスを突破できれば、心理的にも市場参加者に強気のバイアスが生まれ、100,000ドル超えのシナリオも現実味を帯びてくるでしょう。

さらに、米国大統領選挙やFRBの金融政策、ECBの利下げなど、マクロ経済環境も暗号資産にとって追い風となるタイミングが重なっています。これらの要素は、2025年の残りの期間におけるビットコインおよびアルトコイン市場の再評価を促進すると見ています。

総じて、現在の市場は一見静かに見えますが、裏では大きな上昇のエネルギーを蓄えている状態にあるといえるでしょう。投資家にとっては、まさに戦略的にポジションを取る好機が近づいているのではないでしょうか。