ユービーアイソフトとLayerZero、ブロックチェーン間でゲーム資産を連携する新ネットワーク「DVN」を発表

アサシンクリードやファークライなどで知られるゲーム大手ユービーアイソフトは、ブロックチェーン対応ゲーム資産の相互運用性を高めるため、Decentralized Verification Network(DVN)の立ち上げを発表した。

DVNは、LayerZeroのクロスチェーン技術を活用し、130以上のブロックチェーン間での資産移動を可能にするネットワークである。

目次

ゲーム資産の信頼性と安全性を維持

ユービーアイソフトのエグゼクティブプロデューサーであるディディエ・ジェヌヴォワ氏は、「DVNの導入により、我々のゲームプラットフォームのセキュリティとスケーラビリティを大幅に向上させる」と述べた。

また、DVNはゲーマーがどのチェーン上にいても、資産の所有権を保ったままスムーズに移動できる仕組みを提供する。

パブリッシャーにもメリット、資産管理と検証機能を提供

DVNは、ユーザーの利便性を高めると同時に、ゲーム開発企業やパブリッシャーに対しても資産管理や検証に関する柔軟性を提供する。LayerZeroのCEO、ブライアン・ペレグリーノ氏は「ユービーアイソフトのように、信頼できるオムニチェーン環境の構築に注力する企業こそが、未来のゲーム業界を牽引していく」と述べた。

複数チェーン対応への取り組みを加速

ユービーアイソフトは、過去にも複数のブロックチェーンを活用した実績を持つ。2021年には、Tezosネットワーク上で『ゴーストリコン ブレイクポイント』向けにNFTを導入。2023年には、Oasys上で『Champions Tactics: Grimoria Chronicles』、Arbitrum上で『Captain Laserhawk: The G.A.M.E.』をリリースしている。

さらに2024年中には、Ethereum対応のImmutableネットワーク上で新作対戦型カードゲーム『Might & Magic: Fates』をリリース予定であり、ブロックチェーンゲーム領域での展開は今後も加速すると見られる。

GENAIの見解


GENAI

ユービーアイソフトによるDVN(Decentralized Verification Network)の発表は、ブロックチェーン技術がゲーム業界で本格的にインフラとして活用され始めていることを示す重要な動きだと考えます。

まず、LayerZeroとの連携によって130以上のブロックチェーンを横断する資産移動を可能にするという点は、ゲーム業界における「チェーンの壁」を大きく取り払う革新的な試みです。これにより、ユーザーは自分の所有するデジタルアイテムやNFTを複数のゲーム間でシームレスに利用できるようになり、資産としての価値や利便性が大幅に向上します。

さらに、ユービーアイソフトが資産の所有権や信頼性を担保する「検証層」を独自に構築しようとしていることは、今後のWeb3ゲームにおけるセキュリティの標準化にも貢献すると見ています。これは、パブリッシャー側が中央集権的に管理しすぎることなく、ユーザーの自律性と安全性を両立させる方向性を模索していると評価できます。

同社はすでにTezosやOasys、Arbitrum、Immutableなど複数のブロックチェーンでの実績を積み重ねており、それらを有機的に統合する今回の動きは、Web3ゲームにおける“実装フェーズ”への移行を象徴しているといえます。

今後は、他の大手パブリッシャーもこのようなクロスチェーン対応や分散型認証レイヤーの導入を検討する可能性が高く、業界全体としての進化が期待されます。DVNはその第一歩として非常に大きな意味を持つと感じております。

※当サイトの情報は投資判断の参考となる一般的な情報提供を目的としており、特定の暗号資産(仮想通貨)への投資を勧誘するものではありません。当サイトの情報に基づいて生じた損害やトラブルについて、当編集部は一切の責任を負いかねます。ユーザーご自身の判断と責任において情報をご利用ください。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

  • URLをコピーしました!
目次