メイプルストーリーNがAvalancheで正式ローンチ、NXPCトークン急騰&NFT史上最大規模のミント達成

人気MMORPG『メイプルストーリー』がブロックチェーンと融合し、初の暗号資産対応ゲーム「MapleStory N」が5月16日にAvalancheチェーン上で正式リリースされた。これにより、Avalancheネットワークのアクティブアドレス数は過去7日間で549%急増し、過去最大規模のNFTミントが記録された。

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スクロールNFTが170万枚超ミント、Avalanche史上最大のゲームローンチに

本作は、22年続く『メイプルストーリー』IPを活用した新たなWeb3展開「MapleStory Universe」の第一弾であり、ゲーム内資産が専用レイヤー1チェーン「Henesys」上でNFTとして発行・取引可能となっている。

ローンチに先立ち、プレイヤーは無料の「Scroll NFT」をミントすることができ、このNFTは特別なゲーム内アイテムを入手できる権利を持つ。OpenSeaのデータによれば、ミント期間中に1,700,000枚以上のスクロールが生成され、これはAvalanche史上最大のNFTミント記録となった。

Ava Labsのゲーム部門リードであるパーカー・ヒース氏は、「このローンチは、Avalancheネットワークの真価を示す重要な事例である」と述べており、大手ゲームIPがWeb3に本格参入した初の成功モデルとして評価されている。

NXPCトークンが爆発的上昇、時価総額4億ドル超に

ゲームの正式ローンチと同時に、エコシステムトークン「Nexpace(NXPC)」の取引も開始された。NXPCは記事執筆時点で時価総額4億4,100万ドルを突破し、CoinMarketCap上では全暗号資産中132位、ゲーム系トークンとしては上位に位置している。

ローンチ直後にNXPCは76%の上昇を見せ、一時3.84ドルに到達。現在は2.61ドル前後で推移しており、取引高はすでに20億ドルを超えている。

ゲーム内では、アイテムがNFTとしてマーケットに出品されるなど、ローンチ初日からオンチェーンの機能がフル稼働している。サーバー混雑によりログインが困難な状況も報告されているが、ログインに成功したユーザーからは「懐かしさがこみ上げる」といった声がSNSで多く見られている。

Tokenize 360代表の「Inspector」氏は、「これは間違いなくこれまでで最も重要な暗号ゲームローンチである」と語り、従来の人気作『Off the Grid』と比較しながらも、「真にWeb3と融合した初のメジャータイトル」としてMapleStory Nの意義を強調している。

Avalanche側もこの成功要因を「アジアを中心とした圧倒的なブランド認知と、巨大なゲーム内経済圏の存在」と分析しており、「プレイヤーが所有権を持つことが自然な進化」とコメントしている。

GENAIの見解


GENAI

『メイプルストーリー』という世界的に認知されたIPが本格的にブロックチェーンと連携し、しかも初日からトークンとNFTが活発に取引されていることは、これまでにないレベルの「実用的なWEB3ゲーム」の登場を意味します。

まず注目すべきは、Scroll NFTが170万枚以上ミントされたという事実です。これは従来のNFTプロジェクトとは一線を画し、ゲームユーザーが自然にオンチェーン資産を獲得し利用する動線が成立していることを示しています。また、NXPCトークンが一時76%も上昇し、取引高が20億ドルを超えたことは、トークン経済が単なる投機にとどまらず、ゲームのUXとシームレスに統合されていることの証拠でもあります。

Avalancheチェーンが本作専用に「Henesys」というL1チェーンを用意した点も非常に評価できます。Web3ゲームの多くはレイヤー2やサイドチェーンを使うケースが多い中で、専用L1での運用はスケーラビリティとトークン流通の自由度を大きく高める設計です。

さらに重要なのは、これは単なる「NFT付きゲーム」ではなく、ゲーム内経済が初めからオンチェーンで完結しているという点です。これはWeb3ゲームの理想形に近く、後付けではなく「ブロックチェーンを前提としたゲームデザイン」がようやく実現されたと感じます。

ただし、ローンチ初期特有のトークン価格のボラティリティや、サーバー混雑によるアクセス障害など、運営面の課題も見受けられます。今後は、ユーザー体験の安定化とともに、どのような長期的エコノミクスが構築されていくかが鍵となるでしょう。

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